「ねぇ、それちょっとちょーだい?」

「嫌だ」

事の発端は一体何だっただろう
普段酷使している、一般的には良く働く方だと思われる頭脳を回転させ、過去に遡る
確かいつも通り、池袋の愛しい人間達を愛でに赴いて、例の如くシズちゃんに見つかった
だけど、いつもより機嫌が良かったらしいシズちゃんに付き合って...、あぁ思い出した

「だって、どうせ食べきれないでしょ」

前にシズちゃんが行きたがってた、女性向けのスイーツ喫茶に来たんだ
我ながらなんて暇人だろうと内心で苦笑する

「...しょうがねぇな、一口だけだからな」

「何だよ、シズちゃんのケチ」

女性ばかりの店内で、大の男2人がイチャイチャと食べさせ合いっこしてる風景は、実にイレギュラーだ
それを興奮気味にチラチラと見ている女は、シズちゃんの美形に対しての興味か、はたまた狩沢の類か

「...チッ。そんなに食いてぇなら、頼めば良いだろ」

俺が?そんな巨大なパフェを?
冗談じゃないよ、俺の素敵なスタイルが、大量のクリームのせいで残念な事になったらどうするのさ

「論外だね。第一、食べきれる見込みの無い物を、わざわざ頼んだりしないよ俺は。そこまで馬鹿じゃない」

甘党で化物なシズちゃんには分からないだろうけど、普通の人間はそんな大きさの物を1人で食べきれる訳がないんだよ
その前に、シズちゃんでも食べきれるかどうか

「いらねぇなら欲しがるな」

「なにもいらないとは言ってないよ。少しくれればそれでいいし」

分からず屋な相手に飽いて、そこら辺をフリフリエプロンで歩いてる女性店員に、コーヒーを注文する
うーん、このエプロン良いな
俺も後で着てみよう
軽い冗談だ

すぐにコーヒーが席に届けられ、女性店員がこちらをガン見しながら去って行く
シュガーポットから砂糖を摘み、適当に放る
例えば、コーヒーを俺の世界とするなら、砂糖は人間達
首無しライダーやシズちゃんなど予想外の動きをして周りを掻き回してくれる奴等は、マドラー辺りかな
そんな風に、食べ物で遊んではいけませんルールを見事に破っていたら、巨大パフェを食べ終えたシズちゃんがさっさとレジへ向かう

「信じらんない、食べきるとか。君ってば本当に胃まで化物だね」

俺は冷めたコーヒーをぐっと喉に流し込むと、同じ様に席を立つ
砂糖を入れ過ぎた

「寝言言ってねぇで、早く帰んぞ」

いつもの様にあしらうと、あからさまに不機嫌になりながら財布を取り出す
どうやら俺の砂糖塗れになった可哀想なコーヒー代も払ってくれるようだ
シズちゃんのクセに

「存外気の利く性格なんだね、見直したりはしないけど」

最後まで店内の視線を一身に受け、俺達は店を出る
白とピンクを基調とした可愛らしさ満点のこんな所には、もう二度と来る事はないだろう
だからついでに目に焼き付けておこう、貴重な情報として

「どうとでも言え。それより、この遊びはもう終わりにしよう」

「うん、俺も同感♪」(君の紡ぐ言葉は)


――――‐‐‐end


◇◆◇◆◇

後書きと言う名の言い訳



既にお気付きの方も
いらっしゃるのではないでしょうか?

すみません、この子等
しりとりしてます←

日本語おかしいのはそのせい^q^


最後を「ん」で終わらすのに
苦労しました(´∀`*)

でもめっちゃ楽しかった!!
だがほのぼのかは謎←



後、臨也さんが心中でいくつか駄洒落を言ってます
ほんのつまらない冗談を


裏の意味もあるので、
解き明かしてみて下さい^^*



こんなので良ければ
秀ちゃんに捧げます
もちろん、返品・書き直しおKだよ!!
リクエストありがとっ♪



それではここまで読んでくれた皆様、
ありがとうございました!!





ではっ
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