白いスモークの中でひたすら考える。これは誰だろう?
白い肌に少し釣った目。魅惑的な妖しい笑みは、きっと注目の的だろう。身長よりは少し華奢な身体で誘う青年…少年?圧倒されて惑う自分。
「勝負下着?…んっとにエロいよな、天化」
誰だろう、覚えはある。面影がある。
「だからガキだっつってんだよ」
そっちが歳下の癖になに言ってるさ。
「もう子供じゃないって、どーやったら信じてくれんの?」
光る犬歯に見覚えがある。ああ、確か…―
「じゃあ今日は天化で遊ぶ。いいだろ?天化センセ」
「―――――ッ―!!」
とんでもない。信じられない。
飛び起きたまわりの布団ですやすや眠る園児たち。腰にはおひさまのにおいのいたずらっ子、発。
くっついて離れない。
「………俺っちどうかしてるさ…」
寝かしつけるはずが気付かない間にうたた寝していた昼下がり。なんだあの悪夢は一体。
頭を抱え込んで背中にびっしょりかいた嫌な汗。不謹慎極まりない。離れようにも紅葉の手がエプロンを掴んで離さない。
「……」
ヒヨコの模様の掛け布団の下で、すやすや平和な息遣い。
もう少し寝たふりを決め込むしかない。今この恐竜に起きられたら困る。観念して薄目を閉じた瞬間に、微かに開く目の前の小さい目。
おひさまのにおいが近づいて、
「天化、ダイスキ」
背伸びして触れた二度目のキスに、今度こそ意識がなくなった。
「あんちゃん、日曜日3人で遊園地行こう!」
発を抱っこした天化とお迎えの伯邑考の真ん中で言い渡された、とんでもないプラン。
やっとつかまえた精一杯の初恋の成就、なるか。
今日も元気な崑崙保育園。
北風もびっくりな恋の嵐の兆しです――。
end?
花屋に保育士と、天化にエプロンをつけたがる私(笑)
実は発受けや伯発も好きなんだなーと言ってみたりしま、す…!
2010/11/17