小説 | ナノ







悠斗「…でさー、」
陸「悠斗、後ろ見て…」
悠斗「うわあ!!」
啓二「へっへっへー。陸見つけたから駆けつけたわ」
陸「俺も一瞬先輩っぽい姿見つけたんですけどまさか本人だとは……」
啓二「やっぱり気づいてたよね?」

悠斗「え、俺全然気づかなかった…」
啓二「俺もそん時悠斗には気づかなかったわ」
陸「先輩1人なんですか?」
啓二「友未待ちしてるのさー。あとさっきまで叶汰たちとテニスしてた」
悠斗「あ、彼女さん待ちですか…」
啓二「だから暇だから悠斗の恋バナでも聞きたいな〜?」

陸「あ、今丁度その話してたんですよ」
悠斗「先輩もここ座ってくださいよ!」
啓二「お、なんかすまんな〜」
悠斗「んで何の話してたっけ」
陸「星華の花火大会でーしかまだ聞いてない」
悠斗「あ、そうそう。月曜日の星華の花火大会一緒に行ったんですよ。」
啓二「あ、そーなんだ。珍しい、ツイッターに載ってなかったじゃん?」

悠斗「…フフフ」
陸「これはもしや…」
啓二「ヤったな」
悠斗「はい」
陸「もうなんか、想像はついてたけど…」
啓二「悠斗だからな」
陸「悠斗ですからね」
悠斗「…まあそんなイメージつかれてるのは百も承知ですけどね…」

啓二「はじめて悠斗に話された時びっくりしたよな〜俺」
陸「俺もびっくりしましたよあれは…」
悠斗「ま、まあそれは……?」
啓二「なんだかさー、俺さ、触るのは平気だけどさ、何度経験してもやっぱり勇気出さんと最後までできないんだよね。だから悠斗みたいなの羨ましいというか…」
悠斗「いや、俺が羨ましがられてどうするんですか」

陸「断然大人っぽいですよね」
啓二「逆に普段普通にラブラブする時は悠斗のイメージ通りというか…」
悠斗「よく言われますそれ…。」
陸「ついこの間薫と雄平にも言われてたじゃん」
啓二「多分みんなが思ってることだと思うぞ」
悠斗「でもそんな悠斗だからこそ付き合えたんだと思うってすずに言われました」

啓二「なら良かったじゃん!」
陸「逆にそこが悠斗の良さなのかな」
啓二「お前可愛いからな。これでかっこよかったらただのチャラいヤリチンだったんじゃね?」
悠斗「それもすずに言われました」
陸「みんな考えることは一緒なんだな……」
悠斗「大いにそれな…」
啓二「写真かプリかなんかある?」

悠斗「先輩のも見せてくれるなら見せますよ」
啓二「おお、全然良いよ?」
悠斗「これが…その花火大会の日のです」
陸「あれ、すずちゃん浴衣着てる」
啓二「浴衣を脱がすとはこれまたエロい奴」
悠斗「ぶっちゃけ狙ってました」
陸「やっぱこいつダメだ…」
啓二「もう今更感あるけどな」

悠斗「男はそういうもんですって」
啓二「まあ俺も人のことは言えない」
悠斗「いずれ陸もそうなるんだ」
陸「そんな…恋愛とか別に…」
啓二「って言ってる奴ほど気づいたら彼女いる」
悠斗「でも陸はいい彼氏になりそう」
陸「できれば何の問題もないんだって!」

啓二「じゃあ今度あたり陸に恋のイロハ教えてやるからな?」
悠斗「だってよ陸」
陸「…いやー…あのー……はい」
啓二「あ、あったあった。これ友未との最近のやつ」
陸「やっぱりラブラブですね〜」
悠斗「これなんの時のですか?」
啓二「先月の終わりに映画行った日のやつだわ。今月まだ会ってないし」

陸「意外と会ってないんですね?」
啓二「俺もインカレあったし中々都合合わなかったのさー」
悠斗「あー、先輩インカレ出てましたもんね」
啓二「うん。でも連絡は毎日とってたけどな」
陸「やっぱり付き合って何年経ってもラブラブ…」
啓二「でも意外とそういうの多くない?最近」
陸「たしかに…」

悠斗「別れても復縁くるカップルも多いですよね。滉希もそうだし…」
啓二「少女漫画とかの世界だと思ってたもん、俺も」
陸「たしかに少女漫画とかってそういうイメージありますよね」
啓二「お前少女漫画読んだことあんの?」
悠斗「陸って妹いるんだっけ?」
陸「いるよ、2つ下にね。」

啓二「…あ、もう友未来るらしいから行くわ!また聞かせろよなー?」
悠斗「はーい!先輩もラブラブしてきてくださいなー!」





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