小説 | ナノ









涼介「つーか泰輝はいつまで片想いするつもりなの」
泰輝「俺?…んー。そろそろ告白すべきなのかなとは思うけど」
涼介「いや頑張れよ、もう3年生なんだし」
泰輝「まさか藤松に頑張れって呆れられる日が来るとは思わんかった」
涼介「お前最近俺への扱いが樹生への扱いと同じじゃねえか」

泰輝「そういう運命なんだ、このリア充が」
涼介「ひがんでるなら早く告白すれば」
泰輝「告られた側の奴に言われたくねえわ」
涼介「でも2年も片想いしてるのにはすげえと思うわ」
泰輝「ほんとそれ」
涼介「泰輝ならいけると思うんだけどなー」
泰輝「そう言われても無理だって…」

涼介「実際仲良いじゃん、お前ら」
泰輝「俺にしてはだいぶ頑張って話しかけた甲斐があったと思う」
涼介「泰輝ってフレンドリーだけど好きな子相手だと結構意識しちゃうタイプ?」
泰輝「それ。でも頑張ったよね俺」
涼介「次の頑張りどころは告白っすね」
泰輝「そうやってすぐ告白に持ってく」

涼介「もうここまで来たら告白しかないじゃん」
泰輝「おっしゃる通りだけども」
涼介「俺も楽しみにしてるわ。泰輝がリア充してるところ見るの」
泰輝「もう付き合ってる前提かよ」
涼介「そうだ。高校生のうちにな」
泰輝「でも確かに高校卒業したら接点少なくなるもんな。OBOG会とか位」

涼介「吹部って引退いつだっけ?」
泰輝「仮引退はコンクール終わってから、正式な引退は卒業式前の定演」
涼介「じゃあその仮引退前までだね」
泰輝「バリバリコンクールシーズンやん」
涼介「じゃあ明日とか」
泰輝「この差な。」
涼介「泰輝には頑張ってほしいんだわ。恋愛に。」

泰輝「何度も言うけど告られた側のリア充に言われたくねえ」
涼介「そんな格違う?」
泰輝「した側はめっちゃ頑張ってんじゃん」
涼介「じゃあ話は貴斗にでもしとけ」
泰輝「ぶっちゃけ貴斗のほうが恋バナ弾む」
涼介「じゃあなんで俺と恋バナしてんの」
泰輝「話もってきたのテメェだから」




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