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薫「あのさー、俺明日で半年なんだよね、萌美と」
太一「え、おめでと!もう半年なんだ!」
薫「そうなのさー、もう半年だって早いよね」
太一「そのすぐ後の大会で優勝してんしな、悠斗だってさ」
薫「それは関係ないって。悠斗は大会の後だし」
太一「あ、そーなんか」

薫「ねえ太一ってさ、興味あんの?」
太一「なにに?」
薫「エッチとかその辺」
太一「…唐突な質問だな、逆に薫は?」
薫「いや聞いてんのこっち。男なら興味ないわけがない!」
太一「知らねえよ、まあたしかにないわけがないけど」
2人「…。」

薫「うん、つまりは2人とも興味ある!」
太一「いえーい!」
薫「いやこの前クラスの人たちに言われたんさ。思いっきり素で話しちゃって俺の本性バレたけど」
太一「薫の本性って実は下ネタバンバン言う系?」
薫「Yes。今までも南聖テニス部にはバンバン言ってたけどね」
太一「なんだろう、薫ってさ」

薫「ん?」
太一「見た目とノリが合ってない」
薫「いやそれどういう意味っすかー?」
太一「見た感じ純粋そうだったもん。でもそう考えたら中身けっこう残念」
薫「ねえ俺のことを俺の目の前でdisらないで?」
太一「薫って色んな意味で汚い…」
薫「俺の悪口はその辺にしよ?ね?」

太一「つーかまあ、話戻すけどいつも思うのは、よくみんな女子に手出せるよな」
薫「西星のテニス部3年に童貞卒業済の奴何人いると思う?」
太一「え?汰斗と悠斗と…貴斗とか雄平とか?」
薫「ピンポン。でも意外と雄平はまだだったり」
太一「西星どちらかといえば先輩方が…」

薫「啓二先輩と叶汰先輩と義晴先輩が揃ったら下ネタのオンパレードらしいよ?」
太一「それはさすがとしか言いようがない」
薫「でも啓二先輩も彼女と5年半付き合ってるけど初エッチだってそれこそ半年前とか。先輩、汰斗に相談してたもん」
太一「へー。水原先輩ってあんなに変態発言してるのにね」

薫「義晴先輩は昔の評判通りだけど、叶汰先輩は伊吹と付き合って…半年も経ってないくらいかな」
太一「早っ。てか薫の情報網すげえな」
薫「いや多分テニス部3年はほぼ知ってる話」
太一「そっかー。春日だと…夏輝が中学の時にちょっと色々あったくらいしか聞いてない」
薫「じゃあ次は太一の番だ」

太一「は?!俺まだ付き合って4ヶ月!」
薫「貴斗は2ヶ月弱だったよ」
太一「それは貴斗だからだろ!俺にいきなりそんなハードル高いことやらすな!つーか薫だってもう半年じゃん、どうよ?」
薫「俺は…。ま、そのうち?」
太一「うわ〜ごまかされた〜」

薫「じゃあ太一に宿題、次会う時にはエッチ経験談聞かせてね?」
太一「いやもうヤってる前提?」
薫「当たり前だろー。」
太一「じゃあ薫も一緒に頑張ろ?な?」
薫「俺を巻き込まないでよ」
太一「いや、言い出しっぺのくせに自分に話振られたらそうやって逃げようとするんだな」

薫「…あーはいはい。いつものペースでいくと大体1ヶ月後くらい…」
太一「薫たちは明日で半年なんだから明日チャンスじゃん?」
薫「いやそれはさすがに心の準備ってものが…。あと萌美の誕生日も俺の誕生日もある」
太一「おお、いつなの?」

薫「萌美が7月の10日、俺が11日」
太一「あ、薫の誕生日丁度1ヶ月後じゃん」
薫「そうなのー。しかもこの2日って学校休みなの!」
太一「絶好のチャンスじゃん」
薫「でも太一も頑張ろうとしてるなら俺は頑張れるよ」

太一「俺も薫が頑張ろうとしてるなら頑張れると思う」
薫「…2人でがんばろ?」
太一「…がんばるか!」




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