「バイオマスってバイオハザードに聞こえない?」
「ねえよ」
「マジで?」
「マジで」


そうか、ないか。最近こういうの多いんだよね。耳悪いのかな。


「そうじゃね」
「ちげえよ!…ってあれ?何で会話成立してんの?」
「全部声に出してた」
「…マジか」
「…バイオやりすぎて頭も逝ったんだろ」
「は?私、バイオやったことないんだけど」
「…は?」
「だって、あんなのやったら寝れないでしょ」
「…」


しばらくしても返事が返ってこないので、記入が殆ど終わった学級日誌から顔を上げると南沢が信じられないとでも言うような目でこちらを見ていた。


「…南沢?おーい…内申下がれし」
「…お前…!」


"内申"って言葉だけで我に帰るとか、どんだけ内申命なんだよ。ないわー。
というような目で見ていたのがバレたらしく、南沢は私を睨み、そして仕方がないとわざとらしく溜息を吐き(心外だ!)、今度は何か思いついたような顔をして、それからそれはそれはまるで悪の秘密結社の中で最も温和に見えて一番腹黒い、つまり黒幕のような顔で笑った。

南沢?南沢さんおーい。
さっきから一人百面相して楽しそうなのはいいけどこっちは悪寒しかしないよ!

やっと口を開いた彼はこれまでに私が倒したどんな悪魔や魔王よりも恐ろしいことを言い放ったのである。


「この前、霧野にバイオ借りたんだけどさ、」




血も涙もない
(ごんべ、殺らないと殺られるぞ)
(だってこれ18きn…いやああああ…っ!!!!)
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -