今日は楽しい夏祭り。
…のはずだったのだが。人が増えてきてやっとお祭りらしくなってきたところで突然空が泣き出した。丁度、神社の軒下にいたのでずぶ濡れにならなかったのは不幸中の幸いと言ったところである。今頃屋台の方では人が駆け回ってるに違いない。あぁご愁傷様。



「…暇。」
「、と言われましても」
「三国たちに一応連絡しとくか」
「南沢って意外にマメだよね」
「うるせー…って、げ。」
「どうしたの」
「…圏外だとよ」
「あらら」
「チッ、しょうがねぇ。お前なんか持ってねえの?腹減った」
「うーんと、さっき買ったりんご飴…は嫌ですかそうですか」
「他には?」
「えーっと、あ、カステラ買ってた」
「…お前は甘いものしか食べないのか。まぁいい、それくれよ」
「そう言いつつ欲しいのね…。はい」
「…あめぇ」
「文句があるなら食べないでよ…ってつめたっ」
「やる」
「ありがたくいただきます。…ふぅ、やっぱラムネおいしい」
「あ」
「え、何」
「間接キス」
「ちちちょっ…ちょっ?!は?!」
「嘘」
「なーんだびっくりした急に変なこと言い出すのやめ、」
「ん、あまっ」
「…なっ、何をやってらっしゃるんですか」
「あ、雨上がった。行くぞ」
「っ!おいこら南沢!」

title by 確かに恋だった



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