「Ha!久しぶりだな、石田三成に豊臣の姫さん」
「誰だ貴様は、姫様に気安く話しかけるな」
「あ、ええと、確か…貴方は、奥州の小蛇さん!」
「だから!!独眼竜伊達政宗だッ!!いい加減覚えろアンタら!!」
「フン、散り行く兵卒の一人など知るものか」
「おい、テメェ…政宗様にそんな口聞いて、タダで済むと思うなよ…!」
「…あ、貴方は竜の右目の片倉様ですね!」
「なんで小十郎のことは知ってんだよ!?」
「半兵衛様がいつもお話ししているので…。豊臣の軍師として、いつでも歓迎いたしますよ」
「ハッ、生憎だがそれはきけねえ相談だな、お嬢ちゃん」
「…Ah!?つーか、じゃあ何でオレの事は覚えてねえんだよ!?何かしら話されてんだろ!!」
「兄様が『奥州の小蛇』って呼んでいたので…その記憶の方が強くて……」
「何で!!そう!!なるんだよ!!もっと他人に興味持てよ!!少しは自分のことに置き換えて考えてみたらどうなんだ!!」
「「?」」
「心底分からねえって顔すんな!!!!」
我が身を抓って人の痛さを知れ
(「オレのことを小蛇呼ばわりするなら、テメーらんとこの大将だって大猿呼ばわりされて然るべきだろ」という例を出した政宗が、目をマジにした二人に一斉にとびかかられるまであと5秒)