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俺だけのお嫁さん




今日は練習が早く終わって、早めの帰宅。


すると、いつものなまえの可愛い出迎えがない。
不思議に思い部屋へと入れば、お風呂場から聞こえる声。

ああ、なまえと息子さんはお風呂か…と思った瞬間、「はぁ!?」って声が思わず出た。


え、息子さんはいつも、俺の可愛いなまえとお風呂入ってんの?
俺だって入りたいのに?
入ろうとしたら嫌がられるのに?

急いでお風呂に行き、扉を開けたら、もちろんなまえからのゲンコツをもらった。痛い。

二人がお風呂から上がるのをリビングでそわそわしながら待って、上がってきた瞬間、なまえに駆け寄る。


「ちょっとなまえ!なんで息子さんとお風呂入ってんの!?」

「え、別にいいじゃん」

髪を拭きながら、平然と言われ、


「なまえの身体は俺だけのものなのに…」

「……馬鹿なの?」

そして冷たい目を向けられた。


「ママは俺のだよ」

息子には勝ち誇った笑みを向けられ、俺のイライラは頂点に。

「息子だからって許されないことあるんだからね!」

「徹、息子さんに張り合わないでよ…」

「しかも、ただいまのキスもらってない」

なまえは呆れたようにため息をついたあと、少し照れながら頬にキスをくれる。
ああ、そう、これが可愛いんだよホント。



「っ、ちょ、とお、る…」

でも、今の俺はそんなんじゃ満足できない。
わざと息子さんに見せつけるように、ふっかーーーいキスをしてやった。どうだ。

「息子さんの前で…バカ!」

「いったい!殴んないでよ!」

「徹が悪いんでしょ!」

二人で言い合いしていると、息子さんから

「ママもパパもうるさい」

との一言。そして、

「パパ、僕のママにちゅーしないで」

と、俺への宣戦布告。


「なまえは俺のだからね?俺のお嫁さんだからね?息子さんのじゃないから」

「ママは僕のこと大好きって言ってくれるもん」

「そうなの!?なまえ、俺にも言って!」

「徹、いい加減にして」





俺だけのお嫁さん
(大好きでしょうがない)





あとがき

なまえちゃんも、照れているだけで本当は及川さんのこと大好きみたいです。


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