日曜日の朝は君の隣で
徹と結婚して、
毎日とても幸せです。
今日は日曜日。
「んぅ……」
瞼の向こうに光を感じ、ゆっくり目を開けて、隣を見ればスヤスヤと気持ちよさそうに眠る徹の姿。
徹の寝顔見たことがあるのなんて私と一ちゃんくらいかなぁ。
「………徹、大好き」
徹の寝顔を見てたら、胸がきゅうってなって、なにか愛を示したくなった。
だから、そう言って頬に優しくキスすれば、
「ふーん。朝から積極的だね、なまえ」
パッチリと目を開ける徹。
「徹!!!?お、起きてたの!?」
「もっちろん」
「バカ!」
徹に抱きしめられ、足の間へと引き寄せられた。
ふくれっ面をしていれば、頭を撫でられ、頬にキスのお返しをもらったので、許すとしよう。
「へへ」
「なまえは単純で可愛い」
「それ悪口でしょ」
「まさか」
見慣れた徹の意地悪な顔。
普段の優しい笑顔も、真剣な顔も、意地悪な顔も全部好きなんだよね。
「……誘ってるの?」
「っ!?誘ってない!!」
「すっごく俺に甘えたいって顔してるよ?」
そ、そんなに私って顔に出ちゃうの…!?
気を付けよう。
「そんな無理してキリッとした顔しても無駄ですー」
「……徹、エスパーなの?」
「まぁなまえの考えは簡単に分かるね」
「怖いんですけど」
楽しそうに笑う徹。
誰がこんな日々を想像しただろう。
人気者だった徹が私を選んでくれるなんて。
「徹、私を選んでくれてありがとう。もう運全部使い果たしちゃったかも」
「…なまえ、なんなのホントに…可愛すぎる。ってか俺がなまえ以外選ぶわけないでしょ」
徹は優しいキスをくれました。
ねぇ、これからもずっと一緒にいてね。
日曜日の朝は君の隣で
(俺はずっとなまえ一筋だったよ)
あとがき
幼馴染です。
ずっと幼い頃から一緒で、なまえちゃんが及川さんを好きになるよりもっと前から及川さんはなまえちゃんのことが好きでした。
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