人って、辛いこと、悲しいことを忘れることが出来るから幸せだよね。
彼女が思いついたように突然言った言葉、それの審議は私には理解することなどできずに、言葉を発せなかった。
彼女を失って、更にわからなくなった。
辛いこと、悲しいことを忘れるなら、何故私の記憶から、私の心から君はいつまでもいなくならにのだろう。
永遠に、愛してるなどと言えるのだろう。
君のために主君を裏切り、命を掛けてまで君の生きた証を守りぬいたのだろう。
何十年たった今も君を愛してるなんて。
いつだったか、君に言った言葉を思い出した。
「それでも、僕は君だけは忘れないだろう」
その時の君の笑顔と、一緒に。