小説 | ナノ




  伏兵現る(キセキ×黒→紫黒)






「黒子っちぃぃーー!」

黄色の物体が飛びついてきた。いや、正しくは抱きついてきた。僕にそんなことする黄色の物体は一つしか思いつかない。

「黄瀬くん、止めてください」

「もう少しだけっすから」

そうは言っても止めそうにない。しかも頬ずりまでしてくる。いつものことだが、めんどくさい。


「おい黄瀬テツに抱きつくの止めろ」

その声とともにバッシュが飛んできて、黄瀬くんの頭にぶつかった。

ゴーーンッ

良い音が体育館に響いた。

「いったー!!青峰っち痛いっすよ!!」

「お前がテツに抱きついたからだろ」

そう言う青峰くん。アナタも黄瀬くんと同じように抱きついてますよ。

「俺は黒子っちに癒されたくて抱きついてるんすよ!」

「ふざけんな。そんなんその辺の女にでもしてろ」

僕の頭上でそんな言い争いやめてほしい。


「その言葉そっくりそのままお前に返すのだよ、青峰」

今度はその声とともに、ボールが青峰くんの真上に落ちる。

ボーン

「ふっ、俺のボールは外れないのだよ」

そんなことを言うのは緑間くんしかいない。
今日のラッキーアイテムはしゃもじらしい。


「大丈夫か黒子」

「はい、大丈夫です」

今物凄く緑間くんがお母さんに見えます。しゃもじを持っていますし…。

「それは良かったのだよ」

頭を撫でてくれた。緑間くんの手は温かくて好きです。


「あぁー何してるんすか緑間っち!!ズルいっすよ!!!」

「緑間テメー!俺達からテツ助けて好感度あげたな。しかもさり気なく頭撫でやがって!!」

なんてうるさい2人だろうか。

「何を言っている。俺は純粋にお前達から黒子を助けただけなのだよ」

やっぱり緑間くんはお母さんみたいです。

「何言ってるんすか!下心丸出しのくせに!!」

「ムッツリヤロー!!」




「はぁ〜、もう本当にやめてください」
呆れてきますよ。


「黒子っち!/テツ!」





「4人共何してるんだい」
登場したのは赤司くんだ。

「赤司くん…黄瀬くんと青峰くがうるさくて」

「へぇ〜テツヤを困らして2人は今度お仕置きだね」
言ったのは僕ですが、ちょっと可哀想に思えてきました。赤司くんは本当に怖いですから…。

「あっ、テツヤ一緒に帰らないかい」

そう赤司くんが言うと他の4人も一緒に帰ると言ってきた。

「あっ、俺も黒子っちと一緒に帰りたいっす」
最初に黄瀬くんが言って

「俺もテツと一緒に帰るぜ」
次に青峰くん。

「俺も一緒に帰るのだよ」
最後に緑間くんが言った。


「お気持ちは嬉しいですが今日は違う人と帰る約束をしているので」

「「「「違う人?」」」」


「黒ちんまだー?」

「紫原くん!じゃあ僕は紫原くんと帰るので」

実は今日前から紫原くんとお菓子を買う約束をしてました。学校帰りにそのままお店に直行です。


4人は自分の考えの甘さを痛感した。今ここにいる3人ではなく、まさかのここにいなかったもう1人が侮れないことに。





「紫原くん、今日はお菓子何買いますか?」

「行ってから一緒に選ぼうよ、黒ちん」


「はい」

何を買おうか楽しみです。




end


―――――――――――
―30000打フリー―
初の黒子総受け!!予想以上に長くなった…。当初考えてた話と違う話になりました。総受けだけにしようと思ってたのに、結局総受け→紫黒に♪まだ紫原くんを一度も出したことがないので出せて良かったです☆紫黒好きなんですが、書くのが苦手。紫原くんのキャラが掴めません。いつか挑戦してみたいと思います♪黒子っちは黄瀬くんとかには厳しいのも好きです。青峰くんとのコンビは凄い馬鹿そうで楽しいですね♪緑間くんは優しいお母さんですが、ちょっとムッツリだと思います☆赤司くんはイケメン様でございます。またいつかキセキ×黒子の総受け話書きたいです










人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -