紫苑編
紫苑編 | ナノ
概略

弔いとは似つかないほど綺麗な宴のような葬列だった。死者を黄泉におくる唄も花籠に詰められた花弁が舞う大層な葬列だった。

それは内親王を庇い亡くなられた女房、藤花の葬列だった。藤花を護れなかった昌浩は過去を変える為に禁忌の時戻しの術を使う。だが過去に戻った昌浩が来たのは十年前だった。果たして、昌浩は今度こそ藤花を救えるのか、そして禁忌の術の代償とは。



零、後記
壱、降りしきる花の中で
弐、息を詰まらせ泣いていたかった
参、色は匂へど散りぬるならば
肆、その花美しく咲かせ
伍、浅き夢見し酔いもせず
陸、燃ゆる花の舞を魅せ
漆、我が心誰しも知らぬなら
捌、思いの丈を墓守に埋め
玖、されど花は散れども恋をする
拾、嘆きに濡れた花は咲き誇る



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