花霞編
花霞編 | ナノ
概略

伊勢から彰子が戻り平穏な日々が続いていた安倍邸に播磨の国の神祓衆の長の直系の娘、小野螢が現れる。以前組み交わした約定、昌浩の許嫁だという。播磨に行くのを断る昌浩だが、約定を果たすまで帰らないという螢は安倍邸に住むことになる。

曖昧な名のない関係なままの昌浩と彰子、そして陰陽師の約定は破るわけにもいかず時は流れていく。段々と心を通わす昌浩と螢、昌浩の心から藤の花は霞んでしまうのか。昌浩と彰子の未来やいかに。



零、後記
壱、なんて愚かな恋情
弐、やわらかな惰眠を貪る
参、悲劇は麗しいと嘯く
肆、低温の瞬きをひとつ
伍、愛されたがりの夜さり
陸、手放したものと手中に在るもの
漆、喪失感に似たふたり
捌、名もなき侵食
玖、舞い落ちる花弁は背徳を纏い
拾、世界の終焉の肩越しに愛を知る



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