催淫の呪いにアてられまして。 | ナノ



name change


催淫の呪いにアてられまして。



「傑……くん…ゃ…だ…ぁ」

 傑くんの指が、私の肌を滑る。
 制服を下着ごとたくしあげられて、私の胸の膨らみが外気に触れた。
 ひんやりと冷たい空気に体が震える。

「鳥肌が立っているよ……唯。……大丈夫?」

 大丈夫なんかじゃ、ない。
 傑くんが私の耳たぶを舐めながら喋るから、その吐息が直接鼓膜まで届いて、意識が飛んじゃいそうなの。

 ただでさえ、目の前の光景に心臓が壊れそうになってるのに。

「傑……さっきからうるせーよ。気が散るから黙って」

 悟くんが私の太腿に顔を埋めて、びちゃりぴちゃりと卑猥な音を立てながら文句を言う。
 でもその音も吐息の刺激も全部、私の感覚を狂わせるだけなの。

「…ゃ…あ…っ……さと、る…くん…っ」
「あははっ、悟こそ。そこで喋ったら唯が苦しそうだよ」
「……ぅ、っ…ぁ…は、ぁ…っ」
 
 傑くんが悟くんを諭すけど。
 でも傑くんが耳元で喋るのもだめなんだって。
 そう言いたいのに、私から漏れる声は言葉にならない。

「あ…ぁ…っ…ん」
「唯、舐められんの…きもちー?」

 これが気持ちいいのかなんて、分かんないよ。
 こんなのはじめてなんだもん。
 どうしたらいいのか分かんないのに、分かんないことを重ねないで。

「唯の胸……とても綺麗だよ。ごめんね、唯は見られたくないかもしれないけど」

 優しい声で言って、傑くんが私の胸の頂を指で摘む。
 声音とは裏腹に乱暴な手つきが悲しいはずなのに、私の身体をぐるぐると熱がかけめぐる。

 傑くんの手つきに心奪われる私を、呼び戻すみたいに悟くんが私の太腿に力をかけた。

「……っ、ぅ」
「唯、脚…開け。……ちゃんと見せろよ、俺に」
「やけに自分を強調するね」
「当たり前だろうが。本当はオマエにも見せたくねーし触らせたくもねーんだよ、唯のこんなエロい姿」
「奇遇だね、私もだよ」

 私を挟んで2人が言い合ってるけど。
 でも2人して私の敏感なところで囁いて、その手もその舌の動きも止めてくれないの。

「唯のハジメテ、譲ってあげたことを感謝してほしいくらいなんだけどな」
「オマエが唯のファーストキスを奪ったんだから当然だろうが。マジ後でケンカな」
「望むところだよ。……でも今は、お互いに唯を気持ちよくすることに専念しようか」

 くすりと笑って、傑くんが私の顎を捉える。
 持ち上げるように、その指に力がこもって……。

「……っ…ぅ…は、ぁ」
「ん……唯……いい子だ……そう……そうやって…私に……舌を、絡めて……」

 やり方なんて全然分からない。
 褒められたって、私はただ傑くんの舌の動きに翻弄されてるだけなのに。
 傑くんとのキスが私の身体の熱をさらに加速させた。

「……っ…唯っ、傑のことばっか、考えんな…っ」
「ひゃ…あぁ、っ」
「ダメだよ、私に…集中して」
「で…も、……ぁ、や…っ、さ、とるく、ん……っ!」

 悟くんの柔らかい舌の感触に、骨張った指の感覚が重なる。
 私のナカを悟くんの舌と指が激しく行き来してる。
 傑くんとのキスの隙間に視線を少し下げたら、そんな淫らな悟くんと目があって……。

「唯……俺の顔見て感じてる? めっちゃ…溢れてきてんじゃん」
「や……め…っ…ぁ、ぁん…っ……ふ、ぅ」
「ビクビクしてちょーかわいい」
「……っぅ、ぁ…」
「唯…私との…キスの……最中だよ」

 どうしたらいいのか、全然分からない。
 悟くんのことも、傑くんのことも、どっちのこともちゃんと考えたいのに……頭がうまく回らない。
 熱に浮かされて、意識を保つのが精一杯なのに。

「……唯…挿れていい?」
「早くないか?」
「オマエに聞いてねーっつの。つーか傑もそんなんなってんだから俺の気持ち分かるだろ」
「まあ。でも私は……唯に触ってもらうから」
「……っ、ん、ゃ…傑、くんっ」

 傑くんの手が私の手を掴んで、傑くんの下腹部に導く。
 制服越しに硬い塊に触れたら、その肉棒がビクッと震えた。

「ん……唯、こうやって……触って」
「ずりーだろ、それは」
「今から君が1番ずるいことをするだろう?」
「…まあな。唯……ちょっとだけ痛いの我慢して」

 そう言って悟くんが自らのベルトを緩めた。
 履いていたものを少し下ろせば、反りだった大きな塊が簡単にその姿を現して。

「……っ、ゃ……そんな、の……むり…こわ、ぃ」
「大丈夫だよ、唯。……私のほうを向いていれば怖くない」
「そっち向いても俺のこと考えろよ、……唯っ」

 傑くんが私の思考を鈍らせるように、甘い甘いキスをする。
 同時、引き裂かれるような痛みが私の中心に広がった。

「……っ、あ…っい…っ、いた……ぁ…ん……っ」
「はぁ…やっば……唯…ちから、……ぬけ…っ…」
「挿れた瞬間イッたらカッコ悪いよ、悟」
「うっせ……気が…散るから……傑は、しゃべん…な」

 悟くんが苦しそうにうめいてるけど、私にもどうにもできなくて。
 痛いけど、でももっとその熱を抱き締めたいような、変な感覚。

「唯の顔……とってもいやらしくなってる」
「すぐ…る、くん……っ、ぁ…や、っ」
「私と一緒に……気持ちよくなろうか」

 傑くんの右手が、私の胸の頂を捏ねる。
 同時に、その左手が私の手を握って、傑くんの大きな熱に滑らせた。

「……っ…は、ぁ……私と同じ、ように……そう、しごいて……あぁ…上手、だよ……」
「……や…ん…っ…あ、ぁぅ」
「唯……っ…あ……動く、…ぞ」

 2人の吐息が、私の身体に落ちる。
 熱くて荒い息が、あまりにも扇情的で。
 2人のこんな姿を、私だけが見てる。

 私だけが……独り占めしてるんだって、
 そう思ったらもう…たまらなくて。

「あ…んんっ…は、ぁ……っ…あぅ、ぁ、……もっ、と…っ」
「ああ……そう、だね……もっと…ああ……気持ち、いいよ……唯」
「は…ぁ……っ…ぁ、っ……唯のナカ、よす…ぎ…っ……何回、でも…イけ、そう……っ、は、ぁ」

 滴り落ちる、どちらのものかも分からない汗が、私の身体を濡らして。
 その些細な刺激にも、私の身体を身震いを止められなくて。

「唯の胸……赤く腫れて……いやらしい、よ……本当に……はぁ……ぁ……唯は…かわいい……ね」
「いわ…なぃ、で……そんな…ぁ…っ」

 私の手に収まりきらないくらいに膨らんだ熱が、もう今にもその欲望を吐き出してしまいそうで。
 いつも優しくて落ち着いた傑くんの……こんなえっちな姿を見てるだけで、頭がチカチカして。
 この熱が弾ける瞬間を想像したら……もうたまんなくて。

「ぁ…あぁ…っ…あん…っ、や…ぁ、さと、るく…んっ」
「あぁっ…その……締め付け…っ……えっ…ろ……ぃ…あ、ぁ…マジ、で…も…むり……っ…」
「きゃ…ぁっ…ああっ」

 悟くんが私の腰を抱いて、打ちつけるように腰を動かす。
 同時に傑くんも私の手の動きを早めて。

「ぁ…っ、あぁっ…は…ぁ……っ」

 2人が、私の意識を遠く彼方へ連れていく。

「唯……私と…一緒に……っ、果てよう、か…」
「……最、高に…気持ちよく……突いて、やるから……唯も…俺と一緒に……っ」

 耳元で2人が同時に、囁いてくるから。
 どちらの言葉に頷いたかなんて、そんなの……私にも、分からないよ。

「ぁ…ああ、っ……ん…ぁ…あぁっ」

 訪れた絶頂が私を真っ白な世界に導いて。
 
 ハジメテ訪れた快楽の世界。

 これから毎日、この世界に堕ちてしまうのだと。

 そんな卑猥な未来を知るのは……次に目覚めた時のこと。



clap Exit

コメント
名前:

コメント:



表示された数字:








×