｢お前はアホか｣

｢うるさい！ダルのほうがアホじゃん！｣


｢ど、どうしたの｣

｢あっ稲葉さん。聞いてくださいよ、こいつの迷言｣

｢ねえダル、"めいげん"って漢字違うくない？迷ってるくない？｣

｢あ、そっかそっか。お前の"めいげん"は"謎言"か｣

｢謎めいちゃった！｣


｢なあなあさっき言ってたことやけど〜！｣

｢あっナカジ！｣

｢俺はできると思う！｣

｢だよねだよねだよね！ほんっとナカジ好き！｣

｢がはは〜テレるわ〜｣

｢中島さんその笑い方ウザいんでやめてもらっていいっすか｣

｢…おっきい涌井がいる｣


｢(なんか俺居なくてもいい？)｣

｢あれ、稲葉さんじゃないっすか、｣

｢信二、糸井、賢介、(ほっ)｣

｢ダルのやつなにやってんすか｣

｢俺もよく分かんな｣
｢人間は頑張ればピカチュウになれるのー！｣

｢…聞き間違いだよな｣
｢そうだと願う｣
｢日本一のピッチャーがあいつとピカチュウ論交わしてるわけねえもん｣


｢そうなん？じゃあやってみいや。十万ボルト出してみいや。｣

｢くっ…よし、じゃあいくよ！死んでも知らないから！｣

｢はいはい｣

｢か〜め〜は〜め〜……｣

｢もうアカンわ。なんか技名からして違うし。｣

｢歯ーー！！｣

｢しかもクリアクリンの歯やん。波じゃないやん。その技フッ素たっぷりやん。｣

｢ほらピカチュウのできあがり！｣

｢……田上さん？｣

｢おお。なんか中島に呼ばれてんけど…なんなんこれ？｣

｢(…確かに似てる)｣

｢どうどう！？あたしのカメハメ歯でピカチュウのできあがりだよ！｣




みんなでピカチュウ論を交わそう



(あ、確かに似てる(ぷっ))
(パ一のキャッチャーが十万ボルトって)
(俺は何に似てるかなあ)
(…賢介は、なんか、テレパシー系だよな)


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ベストナインとバカ騒ぎ(パ編)
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