▼ 2話
最近学校が騒がしい。
爆発したり、露出狂がでたりとかするらしい
実際に私も見かけてるから真実なわけだ。
表のことは私にはあまり関係ないんだけども。
まあ、これは表とか関係なく迷惑であるし普通の街なら即警察であろう。ここが並盛でなければの話であるが
「いや、世の中平和だね。君もそう思わない?雲雀くん」
規則通りに制服を着こなした少女、桐崎佐季は目の前の学ランの少年、雲雀恭弥に問いかける。
「君はどこからどうみたら、それが平和に見えるの?」
#苗字#佐季は座っていたソファから立ち上がり辺りを歩き始める。
「まあ、感じ方は人それぞれさ。人が死んだりしているわけじゃないし平和じゃないか。まあ雲雀くんにとってそれが平和だとは限らないんだけどさ」
そういい終えたところで足を止め、雲雀恭弥の方を向く。
「…校庭が半分に割れてても平和なんて言うのは君くらいだよ」
雲雀恭弥は溜息をつき、呆れた顔をした。
これを処理するのも風紀委員の仕事というわけだ。大変どころの話じゃないだろう、本当に。
他人事だし、手伝ってやろうなんて優しさも持ち合わせていないから話をそらすけど。
「あっはっは、そうかい?」
それにしてもだ、応接室は授業をサボるのにはもってこいの部屋だ。(現実逃避)…まあそれも並盛最強の風紀委員長、雲雀恭弥さえいなければ、だが。私には雲雀が居ようと居なかろうと関係ないけど
「さてと、私はそろそろ失礼するよ。私も一応学生だからね」
じゃあね、と言って応接室の窓から飛び降りる。
「わー、こりゃ某海賊漫画のあの人も驚嘆するくらいの割れ具合で、流石にびっくりだぜ。一体こんなところでなにをやってんだよ」
校庭の方に歩み寄る。
驚くほど真っ二つだ、比喩とかそういうんじゃなくて。本当に真っ二つだ。
こういうのって次の日には全て元通りってやつだ。風紀委員様様ってことだ。本当に都合のいい話だ。
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