6話人を殺す夢の意味(女PS) | ナノ
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -
TOPに戻る
女主人公・PS追加
新堂誠6話
人を殺す夢の意味

「お前も占いとか好きだろ?」


2、嫌い』を選ぶと【END不穏な空気】


1、好き』を選んだ場合
「……おっと、停電か? まあ、話を続けるのには、たいして関係ないが……。このまま続けてもいいのか?」


1、話を続けましょう』or『1、話を続ける』を選ぶと【END殴打】

3、もう終わりにしましょう』or『3、終わりにする』を選ぶと【ゲームオーバー・特ダネ】



俺は新堂誠。
三年だ。
遅いな、七人目の奴……。
まったく、何をしているんだか……。
まあいいさ。

話がそろわなくて困るのは、別に俺じゃねぇからな。


1、ひどーい!
2、別に困ったりしません
3、えーん、泣いてやる



『1、ひどーい!』



そうムッとするなよ、倉田。
お前は、笑った顔の方がかわいいと思うぞ。



『2、別に困ったりしません』



ははは……。
もう、ひらきなおったのか?

だったら、そんな心配そうな顔するなよ。
お前は、笑った顔がかわいいんだから。



『3、えーん、泣いてやる』



……倉田。
もう高校生なんだから、こんなことぐらいで泣くなよ。
あんまり泣いてると、せっかくのかわいい顔が台無しになるぞ。
お前は、笑ってる方がずっとかわいいんだからさ。



※以下同文※



ははは……。
そんなに照れるなよ。
俺の方が恥ずかしくなるだろ。

まあ、そんなことはどうでもいいんだ。
それじゃあ、俺の話を聞いてくれ。
これは、俺が見た奇妙な夢の話なんだ。
いや、夢だと思っているのは俺だけで、本当は現実なのかもしれない。

とにかく、最高に恐ろしい夢だよ。

夢の中……。
俺は学校の裏庭で、一人の男を散々痛めつけているんだ。
殴る、蹴る、何でもありだ。
男は殴られっぱなしで、まったく抵抗しない。
身体中がアザだらけになろうが、顔が腫れ上がろうが、抵抗するどころか悲鳴一つあげないんだ。

無抵抗の奴を殴るなんて、卑怯者のすることだろ?
俺は、そんな奴が大っ嫌いだ。
だから、たとえ夢の中とはいえ、自分がそんな卑劣な真似をしていたら、自分自身に腹が立ってしょうがないはずなんだ。
だがな……。

この夢を見た後は、とにかく気分がいいんだ。
それまで心の中にわだかまってた心配事とかイライラが、すっきりとどこかへ消えちまって、身体が軽くなったような気がするんだ。
思えば、ムシャクシャしてる時に限ってこの夢を見るからな。

一種のストレス解消法なんだろうぜ。
俺は、この夢を見るたびになんともいえない爽快感を味わい、そして、ほんの少しだけ苦い後ろめたさを感じていたよ。
そして、いじめのような暴力は、俺の夢の中で延々と続いていたのさ。
そして、ある日……。

ついに俺は、そいつを殺してしまったんだ。
いつものように男を殴っていると、突然そいつがゴロンと地面に倒れたのさ。
仰向けになって、口許から血を流してな……。
見たこともない顔だった。
地面の上に、赤い血が広がっていって…………

「……死んじまったか」
俺は、そんなことを呟いていたと思う。
それっきり、この夢を見ることはなくなった……。
だがな、それがかえって恐ろしいんだ。
本当にあの男を殺してしまったような気になっちまうのさ。
あの時、男の身体から流れ出していた血の色だけが、妙に生々しく思えてな……。

いくら夢の中のこととはいえ、さすがに後味悪いだろ。
それで、俺、夢占いの本ってやつを読んでみようと思ったんだ。
なんでもいいから、俺のこの夢に理屈っぽい解析でもつければ、ちっとは気分が落ち着くんじゃないかって考えたのさ。

クラスにいるんだよ。
そういうのが好きな奴がさ。

なあ、倉田。

お前も占いとか好きだろ?


1、好き

2、嫌い
【END不穏な空気】