悲恋湖オリジナル | ナノ
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決心

美雪「そうだったの……じゃあコテージには爆弾なんてなかったのね?」

金田一「ああ……遠野がとっさにかましたハッタリだったんだ。
おっと、忘れるところだった。
甲田さんからオレたちに手紙が来てたんだっけ」

美雪「甲田さんから?」

金田一「ああ。喫茶店にでも入って読んでみようぜ」

美雪「うん」

『久しぶりだね金田一君、七瀬君。
七瀬君の容体はよくなってきていますか?
私の友人に腕のいい医者がいるので、何かあったら紹介するよ。
私のほうは、いろんなとこから借金をしたけどやっと資金のメドがついたので、今、岐阜県の山奥にある村に診療所を起ててるところなんだ。

私が小泉螢子さんを突き飛ばしてしまったばかりに、遠野君の人生まで狂わせてしまった……。
ふたりにどう謝罪していいものか毎日悩んでいたけど、この罪の十字架を背負って生きていく決心をしたよ。
そしてせめてもの罪ほろぼしになればと考え、これから先ひとりでも多くの人を救えるようがんばるつもりだ。

それじゃ、ふたりとも元気で』

金田一「甲田さんは、過去の苦しみを抱えてがんばってるんだな……」

美雪「そうね。甲田さんの診療所で、ひとりでも多くの人が救われるといいわね」

金田一「……ああ、そうだな」