4話死のかくれんぼ(PS女) | ナノ
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女主人公・PS追加・ゲームオーバー無し
岩下明美4話
死のかくれんぼ

「そんなある日、クラスの女子が、学校で死んだ子供の噂をどこからか聞きつけてやって来たの。あなただったら、そういうの、面白がるほうなのかしら?」
(1、面白がって試す/2、話を聞くだけ/3、興味なし)


1、面白がって試す』→Aルート

2、話を聞くだけ』or『3、興味なし』→Bルート


Aルート

「お兄ちゃん、具合悪いの?」


1、悪いという』を選ぶと【END死んだお兄さん】

2、悪くないという』を選ぶと【ENDかくれんぼ続行】


Bル

「学年主任が、何でその子を殺したか、知りたい?」


1、知りたい』を選ぶと【END真相】

2、知りたくない』を選ぶと【END学校の記事には向いてないかも】



なあに、次は私なの?
なんだか疲れたわ。
私はこんな集まり、別に興味ないの。
でも、あの子供と話しているところを日野さんに見られたから、こうして来るハメになったのよ。
はっきりいって、気分が悪いの。

いますぐ帰りたいくらいよ。


1、どうぞ
2、帰らないで
3、この人怖いわ



『1、どうぞ』



あなた、私を怒らせたいの?
話もしていないのに、帰っていいってどういうこと?
あまりバカなこというと、殺すわよ。
こっちは日野さんに何日も説得されて来ているんだから。
あなた、彼の苦労をムダにするつもりなの?

すばらしい後輩を持って、彼も幸せね。

……まあいいわ。
どうせ七人目は来そうにないし、私が話したら、あと二人だものね。
早く済ませてしまいましょう。



『2、帰らないで』



嫌ね、そんなに慌てた顔しないでよ。
来たからには話をするわ。
ただ、私は今、とても嫌な気分なの。
それをよく覚えておいて。
このイライラが続いたら、あなたを殺してしまうかもしれないわ。
うふふ……。



『3、この人怖いわ』



嫌ね、そんな脅えたような目で見ないでよ。
殺したくなってくるじゃない。
おどおどされると、余計頭にくるの。



※以下同文※



私は岩下明美、三年よ。
さっきもいったように、子供の話をするわ。
六才くらいの子よ。
学校の話なのに、そんな子供が出てくるなんておかしいかしら?

……あなたは聞いたことない?
この学校で、子供が死んでしまったって話。
私が一年の頃、クラスで流行っていた話題よ。

ある日曜日、この学校に忍び込んで、隠れんぼをした子供達がいたの。
そうしているうちに、一人の男の子が、とってもうまく隠れたのよ。

名前は尚くん。
みんなは、尚くんがどこにいるのか、ちっともわからなかった。
それで先に帰ったんだろうと思って、学校から出ていってしまったの。
尚くんは、一人で残された。
夜になっても、誰も見つけてくれないの。

しょうがないから帰ろうとしたけど、だめだった。
なんでも、見つかりにくいだけじゃなくて、一人じゃ出られないような場所に入りこんでしまったらしいのよ。

「助けて……誰か……助けて……!」
何度呼んでも、助けは来てくれなかった。
その日、尚くんが帰ってこないのを心配した両親が、隠れんぼの話を聞いて、この学校まで捜しにきたんだけどね。
彼は、やっぱり見つからなかったの。

もしかしたら、誘拐されたのかもしれない……。
両親はそう考えた。
それで、警察に行ったそうよ。
とんだ見当違いよね。
尚くんは、一晩中この学校にいるしかなかったの。

次の日も、その次の日も、隠れた場所から出られなかった。
生徒達、先生、用務員さん……誰一人として、尚くんを見つける人はいなかったの。
……もうわかるでしょ。
尚くんは、そのうち餓死してしまったのよ。

どう、倉田さん。
あなたがその子だったら、このまま成仏できるかしら?


1、できる
2、できない



『1、できる』



あなた、成仏って言葉を知らないか、よっぽどおめでたいかのどちらかね。
どちらにせよ、そういう愚かな人にはあまり関わりたくないけど。
私だったら、とてもじゃないけど成仏なんてできないわ。



『2、できない』



そうでしょうね。



※以下同文※



実はね、尚くんの死体はずっと発見されてなかったの。
それがどこにあるのかも、謎のままだった。
なぜかっていうとね。
そうね……例えば、あなたが尚くんの死体を発見したとするでしょ。

すると、どこからともなく男の子の声が聞こえてくるの。
「今度は、僕が鬼?
じゃあ、君が隠れる番か」
それを聞いたら最後よ。
あなたは、その場所に閉じ込められて、二度と出られないの。
当然、死ぬしかなくなるのよ。

うふふ……面白いでしょう。
これが本当なら、その場所には死体が沢山転がっているだろうって、クラスメイトが騒いでいたわ。
あなたは、どこにそんな場所があると思う?
この学校は広いし、怪しいところなんていくらでもあるけどね。

倉庫かもしれないし、使われなくなった教室かもしれない。
あるいは、旧校舎かもしれないわね。
実はね、その探索が流行ったことがあったの。
私がここに入学したての頃のことよ。

同じクラスに、青木尚っていう男の子がいたの。
彼は明るくさっぱりした性格で、すぐにみんなの人気者になったわ。
みんなから、尚くん、尚くんって呼ばれていたの。
彼の席は私の隣でね、その周りにはいつも何人ものクラスメイトが群がっていた。

そういう時、尚くんは時々私に話しかけてきていたわ。
会話への参加を促したり、放課後みんなでどこかに寄らないかとかいってね。
はっきりいって、うるさかったわ。
私は一人でいるほうが好きだもの。

そんなある日、クラスの女子が、学校で死んだ子供の噂をどこからか聞きつけてやって来たの。
……それから私のクラスでは、この話題が流行り始めたのよ。
隠れんぼで死んでしまった男の子は、実在するのか。
どこに隠れているのか。

その子の死体を見つけて死んでしまった人は、本当にいるのか。
いたとしたら、何人になるのか。
そして、一番注目されていたのは、男の子の死体を見つけて、無事に帰れるかどうか試そうってことなの。

クラスメイトの尚くんにしてみれば、複雑な気持ちよね。
自分と同じ名前の子が、そんな話題にのぼってるんだもの。
まあ、尚くんは人気者だったから、そのせいでいじめられたりなんてことはなかったけどね。

死んだ子供の尚くんを見つけようといって、何人かのクラスメイトが、日曜日の学校に忍び込んだわ。
その子が学校で迷ったのが日曜日だから、捜すのもその日がいいなんて、よくわからない噂があったの。

そして月曜日になると、友達同士でどんな場所を探索したか、子供の霊のようなものを見たよ、とか情報交換しあうの。
くだらない遊びよ。
結構みんな、おおげさに話したり、こじつけたりしていたしね。

私?
もちろんそんなことには参加しなかったわ。

どう、倉田さん。
あなただったら、そういうの、面白がるほうなのかしら?


1、面白がって試す
(Aルート)


2、話を聞くだけ

3、興味なし
(Bルート)