『1、かわいいと思う』
そうよね。
立花さんは、本当に一途な女の子だったのよ。
『3、怖いと思う』→『2、そんなことはありません』
そうでしょう。
彼女は、一途でかわいい人だった。
塚原君なんかにだまされて、それでも彼を恨まないような人だったのよ。
※以下同文※
だからこそ、見ているだけで満足していたのよね。
でも、塚原君の方は、それでおさまらなかった。
ずっと見つめていられるなんて、冗談じゃないと思ったのね。
ひどい男よね。
それで、取り巻きの女の子たちを呼び集めたのよ……。
ある日、立花さんは、女の子のグループに呼び出された。
そして取り囲まれたの。
「あんた、塚原君につきまとってんだって?」
「塚原君が迷惑してるのに、気づかないわけ?」
……彼女たちは、口々に立花さんを責めた。
かわいそうに、立花さんはいい返すこともできなかったわ。
くやしかったに決まってる。
自分は、何も悪いことをしていないんですもの。
でも、塚原君が、そんなに迷惑だと思っていたなんて。
そして、それを他の人にいったなんて。
彼女のプライドは、ズタズタに傷ついたわ。
立花さんは家に帰って……手首を切った。
不幸なことに、家の人の発見が遅れてしまったの。
見つけたときには、もう息がなかったそうよ。
それを聞いても、塚原君は何も感じないようだった。
もちろん、お葬式にも行かなかったわ。
殺しても飽きたらないやつよね。
坂上君も、もし側に彼がいたら、殴ってやりたいと思うでしょう?
……でもね、それは無理よ。
だって、塚原君は死んだんですもの。
それも殺されたの。
誰にって?
うふふ……さあね。
彼は、めった刺しになって死んでいたんだけれどね。
死体には、傘が突き刺さっていたんですって。
それも、立花さんの持っていた傘にそっくりな、赤いやつ。
どういうことだと思う?
うふふ……。
さあ、これで私の話は終わりよ。
次の人は、誰かしら。
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