どうしよう……。
私は迷った。
でもすぐに答えは出た。
「話を続けましょう」
そう、確かに福沢さんの話は、おいしい。
スクープだと思うわ。
だけど、今の私には大事な仕事があるし。
この七不思議の取材は、日野先輩から任された、私の初仕事なんだもん。
一つの仕事も終えられないうちに、スクープなんて。
「なーんだ、がっかり。
信じるっていうのも、やっぱりうそだった?
別に責めてる訳じゃないよ。
私にもインタビューして欲しかっただけなんだ。
でも、恵美ちゃんらしいや。
私もテレビ局とかに売り込もうかと、思ったんだけどね。
さすがに友達を売るみたいでやめたんだ。
ふふふ、ごめんね。
ちょっとずるい考えだったね。
じゃあ、私の話はこのへんで……。
次の人は?」
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