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福沢玲子PS追加・変更・女主人公用台詞
1話同級生早苗の奇怪な行動


(女用)

そういえば、あなたが体育館の裏でさぼってるの、見かけたことある。
そういえば、あなたが保健室でさぼってるの、見かけたことある。



『2、放っておく』(変更)
今のところ害はないみたいだし、何かあったら、その時に飛び出すつもりでいたわ。
今のところ害はないみたいだし、何かあったら、その時に飛び出すわよ。



『1、信じる』(女用)
坂上君、それナンパ?
まあいいや、
早苗ちゃんに話しとく。
やだ、言い訳しなくていいってば。
つきあえるといいね。
早苗ちゃんは、ちょっと変わってるけど、いい子だよ。
でも、キスする時は、口がもぞもぞするかもね。

恵美ちゃん、本気?
まあ、いいや、早苗ちゃんに話しとく。
今度、うちのクラスに来て。
紹介するから。
早苗ちゃんは、ちょっと変わってるけど、いい子だよ。
あっ、そうだ、その時一緒にお弁当食べようか。



『2、信じない』(女用)



「今、おばあちゃんが言ってたよ。
今度、玲子ちゃんは一人の女の子に会うんだって。
その女の子は、今とても危険な位置にいるの。
だから、気をつけるように、玲子ちゃんに教えてあげなさいって。
気をつけてね、玲子ちゃん。
その女の子、恵美ちゃんっていうらしいから」



『2、「お尻」のことでしょ?』(削除)



教えてあげる、「ケツ」ってね、……。
「おしり」って意味だったの。
あーっはは、ははは……。
冗談、冗談よ。
怒らないで。
だって、ほんとに怖い話なんだよ。
少しくらい、
場を明るくしなきゃね。
じゃ、話すよ。


2話血なま臭い水の謎(女)



『1、飲める』(変更)
水道の水を飲めるなんて、デリカシーがないんだね。
見た目と同じで。

水道の水を飲めるなんて、デリカシーがないんだね。
見た目と違って。



『2、天使』(変更)
男ってどうしてこうなのかしら。
だから、だまされたって後で泣く男が多いのよ。
綺麗な顔の女にかぎって、裏で何してるかわかったもんじゃないんだから。
何が天使よ。

ふうん、恵美ちゃんてけっこう、メルヘンチックなんだ。
あはは……。

でもねぇ、現実じゃあ綺麗な顔の女にかぎって、裏で何してるかわかったもんじゃないんだよ。



『1、志田さん』(変更)
私も、志田さんがかわいそうだと思う。
まあ、こんな事になってしまったわけなんだけどね……。
お金に目がくらんだ志田さんは、守銭奴に見えるわね。
でも、私はわかるな……。
だって、まだ高校生でしょ?
私も高校生だけどさ。
月五十万円なんて大金よね。
志田さんじゃなくても、そんなおいしい話があったら気持ちはぐらつくと思うよ。

玉井さんの家が、どれだけお金持ちかしらないけど、お金で志田さんを釣ろうなんて許せないよね。
実際釣れちゃったんだけどさ……。
なんだかんだいっても、玉井さんは学校に残れたわけじゃん。

そう思う?
まあ、月五十万も渡されたら、拒みきれないか。
考えてみれば、かわいそうかも。
その後の話もひどいんだよね。

あのね、なんだかんだいっても、玉井さんは学校に残れたわけじゃない。
そうとう陰口をたたかれたらしいけど。

表面的にも、嫌がらせがあったらしいし。



『2、玉井さん』(変更)
考えてみれば、一番かわいそうな人かもしれないわね。
お金を渡すことでしか、目的を達成することができないなんて……。
人間的に、魅力のある人になろうと頑張っていれば、いくらでも仲良くしてくれる人はできるのにね。
そういう意味では、同情するな。

玉井さんもそうかもしれないけど、両親もなんでもお金でカタをつけるくらいだから、けっこうわがままだったんじゃないかしら?
押しが強いというか……。
そんな親元で育ったんだもんねぇ、しかたないかなっていう気持ちになっちゃうよ。
お金でなんでも買えるんだって、本当に信じていたみたいだし……。
お金で得た、かりそめの関係なのに……。

考えてみれば、一番かわいそうな人かもしれないわね。
お金を渡すことでしか、目的を達成することができないなんて……。
人間的に、魅力のある人になろうと頑張っていれば、いくらでも仲良くしてくれる人はできるのにね。
そういう意味では、同情するな。

志田さんとのことは、お金で得たかりそめの関係だったのよね。



『2、天使』(変更)

(1)
もう、玉井さんにとっては志田さんは人間じゃなくなっていたのかもしれないわ。
すでに、物だったのよね。
本当にかわいそうな人……。

もう、玉井さんにとっては志田さんは人間じゃなくなっていたのかもしれないわ。
すでに、物だったのよね。

(2)
後で、こっそり蛇口の封印を解いてみれば?
そんな、勇気はないくせに……。

後で、こっそり蛇口の封印を解いてみれば?
やってみる勇気、ある?



『2、別に興味はない』(変更)
欲求不満になったって、知らないから!
欲求不満になったって、知らないよ?



『2、飲めない』(変更)

(1)
あれって、もう何年も前からああなってるらしいの。
壊れてるってわけじゃないのよ。
ちゃんと普通に水が出てくるし、飲むことだってできるわ。
でもね、ある日、事件があったんだって。
ずっと前に、当時二年生で大原茂子っていう女の子がいたのね。

あれって、もう何年も前からああなってるらしいの。
なんでかっていうとね……。

ずっと前に、当時二年生で大原茂子っていう女の子がいたのね。


(2)
「もう、我慢できない……」
「もう、背に腹はかえられない……」


3話旧校舎の裏に立つ桜の木の呪い



『2、嫌い』(女用)
やっぱりね、そう答えると思った。
男の子に聞くんじゃなかったわ。

えーっ、嫌いなのぉ。
つまんないの。



『3、どちらでもない』(変更)
ふうん、あんまり興味ないみたいね……。

はっきりしない人ね。
さっきの私の質問に対しての返事もしっかり聞かれてるんだからね。

ふうん、あんまり興味ないみたいね。


(男)

もう、はっきりしない人ね。
さっきの私の質問に対しての返事もしっかり聞かれてるんだからね。

(女)

うーん、まいっちゃったな。
さっきの私の質問に対しての返事も、しっかり聞かれてるんだけどなあ。



『1、大好き』(変更)
へえー、男のくせにロマンチストね……。

(男)

へえー、男のくせにロマンチストなんだね。

(女)

結構、ロマンチストなんだね。
  


『3、特に好きなわけではない』
ふうん、でも花は好きなんでしょ?
桜が嫌いなんて、花好きな私としては許せないわ。

ふうん、でも花は好きなんでしょ?
桜が好きじゃないなんて、花好きな私としては許せないわ。



『(花)2、嫌い』『3、特に好きなわけではない』(削除)



そっかぁ、坂上君て桜が嫌いなのかぁ。
うふふふっ。
あ、怒っちゃダメよ。
ごめんごめん……。
花や木にはね、精霊が宿るんだよ。
特に、樹齢何百年とか何千年っていう木はね。
いろんな歴史を見てるでしょ?
人の生き様とか町並みの移り変わり、とにかくいろんなものを見てるのよ。
人間なんかより、ずっと偉いんだから。
私のこと、馬鹿にしてる?
おかしいとか思ってるでしょ。
花ってね、人間の言葉をわかるんだよ。
言葉だけじゃないよ。
感情までわかっちゃうんだよ。
サボテンを使った実験で、証明されてるんだからね。
サボテンはね、人間の言葉によって成長が早くなったり遅くなったり、より美しい花を咲かしたりするの。
私も、サボちゃん飼ってるよ。
太郎ちゃんと花子ちゃんていう二人のサボテンちゃん。
毎日、話しかけてあげるの。
そうすることが大事なんだからね。
優しく話しかけて、大事に育ててあげると、それだけ立派なサボちゃんになるの。
だからね、逆も言えるんだよ。
なじったり、嫌な光景を見せたり、粗末に扱ったり、乱暴したりすると……植物だって怒るんだよ。
特に、さっきも話した何百年も何千年も生きてきた木なんかは、怒らすと怖いのよ。
精霊が宿っているからね。



『1、怖い』(変更)

(1)
「東条さんて、進んでるのね。見かけには、よらないわ。だから、いつもあそこであいびきしていたのね」
東条さんは、おとなしいからそんな浮いた話が出たこともないのよね。
彼女が、桜の下にいつもいるっていうのは、みんな知っていたけれども、特に注意して見ていることがなかったから、今まで気がつかなかったんだね。
でも、そんなことってあると思う?
だって彼女、授業中以外はほとんどそこに入り浸っていたんだから、いくらなんでもみんながそのことに気づかないわけないよね?
私も、そう思うんだけどね。
それがね、ちょっと違ったの……。
確かにクラスメートが目撃したのは、彼女と、男の子だったんだけどちょうどその時告白されていた場面だったんだよ。

「東条さんて、進んでるのね。見かけには、よらないわ。だから、いつもあそこであいびきしていたのね」
そんな噂が流れたわ。
でも、本当は違ったの。
確かにクラスメートが目撃したのは、彼女と、男の子だったんだけどちょうどその時告白されていた場面だったんだよ。

(2)
取り込まれてしまった彼女の意識が、最初はその一部だったのが、いつの間にか桜全体を支配して、しまいには桜そのものになってしまったんでしょう。
取り込まれてしまった彼女の意識が、最初はその一部だったのが、いつの間にか桜全体を支配して、しまいには桜そのものになってしまったんじゃない?



『2、思わない』(変更)
戦争中に、あの桜の木の辺りが死体置き場になっていたんですって。
穴を掘って、そこに死体を投げ捨ててたっていう噂だから、怖い話よね。

戦争中に、あの桜の木の辺りが死体置き場になっていたんだって。
穴を掘って、そこに死体を投げ捨ててたっていう噂だから、怖い話だよね。


『2、行かない』(変更)
ふうん、つまらないんだ……。
行かないの?
ふうん、つまらないんだ……。


4話旧校舎の十三階段


『1、試した』
うそー!
学校に入ってから、十三日の金曜日って一度もなかったじゃない。
それとも、もしかしてあの方法を知ってたの?
十三日の金曜日じゃなくても、十三階段の謎を確かめる方法を。

うそー。
学校に入ってから、十三日の金曜日って一度もなかったじゃない。
それとも、もしかしてあの方法を知ってたの?
十三日の金曜日じゃなくても、十三階段の謎を確かめる方法を……。



『2、ない』


(男追加)
坂上君。
女の子に指輪を贈ったことはある?
宝石のよ。
気持ちをこめて、指輪を贈ったことはある?

私がこれから話すのは、ルビーの指輪の話。


(女追加)
恵美ちゃん。
男の子に指輪を贈られたことはある?
宝石のよ。
気持ちをこめて、指輪を贈られたことはある?

私がこれから話すのは、ルビーの指輪の話。


(女用)
ちょっと、赤に影をさしたような色になっているの。
ちょっと、赤に影をさしたような色になっているじゃない。

本当に価値のあるルビーは、「ピジョン・ブラッド」っていうじゃない。
鳩の血の色って意味なんだけど。

本当に価値のあるルビーは、「ピジョン・ブラッド」っていうでしょ。
鳩の血の色って意味で。


(変更)
……そろそろ指輪の話をするね。
じゃあ、そろそろ指輪の話をするね。



『1、指輪を諦めた&3、先生を殺した』


(女用)
でも、坂上君が、死んだ彼の立場だったらどう思う?
でも、恵美ちゃんがもし、死んだ彼みたいな状況にあったらどう思う?


(追加)

ルビーの指輪の赤が、透き通った白に変わってね。
透明になったの。
……ホワイトサファイアって知ってる?
ダイヤみたいに透明な石でね、ルビーと同じ鉱物なの。
その鉱物は、赤いものをルビー、青や白やピンクのものをサファイアって呼んでいるのよ。


(女用)

坂上君。
あなたも、本当に好きな人ができたら、ルビーの指輪を贈ってみれば?
彼ほどの強い気持ちがあったら、血の涙の拘束ができるかもよ。

恵美ちゃん。
あなたも、本当に好きな人ができたら、何かで拘束してみれば?
彼ほどの強い気持ちがあったら、できるかも知れないよ。



『3、言葉に詰まってしまった』(女用)
なに黙ってんの? むかつくー!
なに黙ってんの?
やだもうー!



『1、変だと思う&3、言葉に詰まってしまった』(女用)
うふふ……女の子の恨みを買うと怖いんだから。
うふふ……私の恨みを買うと怖いんだから。



『2、少しも変じゃない』(女用)
やだ坂上君、寄らないでよ。
もう赤ん坊は見えないけど、坂上君の肩とかに乗ってるんじゃないの?
何か、そんな感じがする。
あっちいって。
坂上君、あなたって、霊に取り付かれやすい性質なんじゃない?
ちょっと、気を付けた方がいいよ。
だから、あっちいってってば。

やだ恵美ちゃん、こっち来ないで。
もう赤ん坊は見えないけど、恵美ちゃんの肩とかに乗ってるんじゃないの?
何か、そんな感じがする。
悪いけど来ないでね。
恵美ちゃん、あなたって、霊に取り付かれやすい性質なんじゃない?

ちょっと、気を付けた方がいいよ。
だから、来ないでってば。


5話呪われたロッカー



『1、泳げる』(女用)
私もさ、彼氏にするんだったら、泳げる人がいいな。
私、彼氏も泳げる人がいいなあって、思ってるんだ。



『1、林さんが水に映っただけ』(女用)
……女って、怖いのよ。
何でも、いい方に解釈しちゃだめ。
女だけの部活なんて、特にいろんなことがあるんだから。
本当に、怖いんだから……。
坂上君には、分からないかな。
女の子じゃないもんね。
………まあいいや。

……女の子って、怖いもんじゃない。
何でも、いい方に解釈しちゃだめ。
女子だけの部活なんて、特にいろんなことがあるんだからさ。
恵美ちゃんには、分からないかな。

そういう経験がなかったりして。
………。
まあいいや。



『2、林さんの生霊に違いない』(女用)
ほら、女同士のいざこざって怖いから。
ほら、女同士のいざこざって怖いじゃない。



『1、確かめに行く』(女用)
そうそう、男は度胸だもんね。
そうそう、女は度胸だもんね。



『ハズレ』



「……ん、ここには何もないね」
福沢さんは、私が指し示したロッカーを開けると、ほっとしたような表情を見せた。
ロッカーの中には個人の荷物が入っていた。
水中眼鏡や、スイミングキャップなど。

瀬戸さんが使っていたというロッカーには、今何が入っているのかしら。
使用禁止になっているということだから、何も入っていないとか。
「恵美ちゃん、何考え込んでるの?」
福沢さんが、私の顔を覗きこんできた。

「ねえ、次はどのロッカーを開ける?」



『ハズレ2』



「…やだもう、どきどきしちゃうよ」
福沢さんがロッカーを開けると……。

中には濡れたタオルが入っていた。
「ま、まさか、これ、瀬戸さんの霊が使ったタオルじゃないよね……」
彼女は、震える声でいった。
「ほら……さっき、いったじゃない。
使った覚えがなくても、部室が水浸しになってたりするって……」
これが、瀬戸さんのしわざ……?
確かに、濡れタオルをロッカーに入れっぱなしにする部員がいるとは思えないけど……。

「どうしよう。
もしこれが、開かずのロッカーだったら……やだもう、こわーい!!」
福沢さんは、キャアキャアいっている。
怖いといいながらも、なんだか楽しそう。

「ね、恵美ちゃん。
次は、どのロッカーを開ける……?」



『ロッカー3』(女用)
躊躇していると、福沢さんはぎろっと睨んできた。
「ほら、早く!!」


福沢さんは、僕の影に隠れてしまった。
………ちょっと生意気っぽい子だけど、こういうところはかわいいかも。

「えっ、このロッカーを開けるの?」
福沢さんは、いきなり眉をしかめた。
「このロッカー、何だか臭い匂いがするよね……」
私は、おもわず後ずさる。
「私も、このロッカー怪しいなって、さっきから思ってたの。
そっか……やっぱり、ここを開けるのね……」
福沢さんは、しばらくうつむいていた。
やっぱり、開かずのロッカー探しなんて、しない方がいいんじゃないかしら。
「福沢さん……」
私が、もうやめよう、といおうとした時……。

「恵美ちゃん、ちょっと開けてよ」
彼女が、恐ろしいことをいった。
「わ、私が……?」
ちゅうちょしていると、福沢さんは睨むように私を見た。
「ね、お願い!!」
彼女に促され、しぶしぶロッカーを開けると……。

「きゃーーーーっ!!」
ロッカーの中には、ぞうきんが入っていた。
臭い匂いは、これだったのね。
そして、ぞうきんの下からはネズミが……。
「いっ、いやっ!!」
福沢さんは、私の影に隠れてしまった。
………。

一緒にいる人が怖がってると、自分はなぜか冷静になれるものね。
「大丈夫、ただのネズミよ」
私はそういうと、率先して次のロッカーを開けようとした。

「ほら、他のロッカーも見てみようよ」
……さあ、どれを開けようか?



『ハズレ4』



私がロッカーを開けると……。
そこには何もなかった。
「やだ、何もないよ……」
福沢さんは、まだ怖がっている。
ちょっとおどかしちゃおう。
「もしかしたら、これが開かずのロッカーかも。
だって、使用禁止のロッカーには、何も入ってないものでしょ?」

「やだもう、恵美ちゃん……」
彼女は泣きそうになってしまった。
ちょっといじめすぎたかな。
「ごめん、嘘よ。
これは、呪いのロッカーなんかじゃないと思うわ。
呪いのロッカー自体、誰かの作り話かもしれないしね。
早いとこ、他のロッカーも開けて部室に戻ろうよ」

福沢さんは小さくうなずき、こういった。
「本当に、呪いのロッカーなんてあるのかな……」
そうよね。
本当のところは、どうなのかしら。

さあ、次はどのロッカーを開けようか……。



『ハズレ5』



「きゃーーーーーっ!!」
福沢さんは、大声で叫んだ。
「いやあーあああーーーーーっ!!」
一体どうしたのかしら。
ロッカーの中には、特に恐れるものは入っていないのに……。
もしかして、彼女には見えるの?

私の目には映らない、霊か何かが……。
「福沢さん!!
どうしたの!?」
私がそう叫ぶと……。

「冗談よ。
ふふ、驚いた?
さっき、脅かしてくれた仕返しよ」
福沢さんが、ころころと笑った。
………。
もうっ。
疲れるわ。
こんなの早く終わらせたい。

次のロッカーを、さっさと開けよう。
さあ、どれにしようか……。



『ハズレ6』(女用)
だって、ロッカーにはモロに私物が入っているし。
なんてったって、女子水泳部の部室だし……。
……なんだかなあ。

「…………………」
ロッカーに入っていたのは、上着やノート、ブラシや鏡だった。
………しかし、こんな調子で次々とロッカーを開けてしまっていいのかしら。
女子水泳部の部室に無断で忍び込み、ロッカーを覗きまくる……。

こんなこと、許されるのかしら。
……問題よね。
ここには、男の子も一緒に来ちゃってるし。
なんてったって、女子水泳部の部室だし……。
……うーん。

「ねえ、恵美ちゃん。
部室に忍び込んだことは新聞に載せないでよ」
福沢さんも、私と同じことを考えていたみたい。
だったら、ロッカーを見ようなんていわなければいいのに。

さあ、残るは二つね。
ここまできたら、最後まで開けるしかないわ。
次は、どちらを開けようか……?



『ハズレ7』



「じ、じゃあ開けるよ」
私は、念を押すようにいった。
福沢さんは、黙り込んでいる。
「本当に開けるよ?」
私は、もう一度確かめた。
「……」
返事はない。
「ねえ、福沢さ……」

「もう、恵美ちゃん。
早く開けてよ。
前置きはいいから!」
彼女は、イラついたようにいった。
内心怖がっているのがよくわかる。

私は、ゆっくりとロッカーの扉に手をかけた……。

「待って!!」
福沢さんが、私を制した。

「もう一つのロッカーの方を、先に開けてみない……?」
………。
どうしたのかしら。
何で、そんなことをいうの。
さっきは、早く開けろといっていたのに。

「ね? お願い。
なんだか、嫌な予感がするの……」
彼女は一体、何を考えているのかしら?
私が今触れている扉を開けたら、どんなことが起こるっていうの。
「恵美ちゃん……」
彼女は、完全に脅えていた。

……あと二つ。
ロッカーは、あと二つだけ。
その二つのうちどちらかが、開かずのロッカーかもしれない。
ここまできたら、彼女が不安に思ってわけの分からないことをいいだすのもわかるわ。
だけど……。

「福沢さん、とにかくこっちのロッカーを開けるよ」
私は深く息を吸ってから、今触れているロッカーの扉を開けた……。

「………」
そこには、何も入っていなかった。
……………………。

私達は、沈黙しながらも最後のロッカーの扉に目を向けた。
さあ、これで最後だわ……。



『ロッカー当たり』



「きゃあっ!」

私は思わず叫んでいた。

「きゃーーーっ!」

福沢さんが、バタンとロッカーの扉を閉めた。
そして、私をまじまじと見つめながら、震える声で呟いた。

「……今の見た?
今の、見たよね」
そして、私に同意を求めた。
私は、頷いた。
そして、もう一度ロッカーに目を向けた。

ロッカーは、静かにそこにある。
ほかのロッカーと変わらぬように、ただ普通を装っている。
本当にこの中に、今見た恐ろしいものがいるのかしら。

「……ね、ねえ。
もう一度開けてみる?」
突然、福沢さんが恐ろしいことを聞いてきた。
今、この中にいたものを見たはずなのに、もう一度見たいだなんて…。
でも、もしもう一度開けたら、どうなるのかしら。

どうする?



『1、もう開けない』(女用)
「……なんだ、残念。坂上君て、もっと勇気があると思ったのにな。それじゃ、彼女なんてできないよ」
「もう帰ろうよ。福沢さん」
私は、彼女の手を引っ張った。

「……なんだ、残念。
恵美ちゃんて、もっと勇気があると思ったのにな。
写真でも取れば、いいネタになったのに」
私は、彼女の言葉に苦笑いしながら、水泳部の部室をあとにした。

早く、新聞部に戻らなきゃ。
そして、次の話を聞こう。
七人目が来なければ、次の話が最後になる。
こんな集まり、早く終わらしてしまおう。
……そして、今見たもののことは忘れるのよ。



『2、もう一度開けてみる』(女用)
「……坂上君、演技はいいから」
福沢さんが、いぶかしんだ。

「じゃあ、もう一度開けてみよう」
私はそういい、扉に手をかけた。

「えっ?
扉がかたくなっているわ?」
ロッカーは、鍵がかかっているようにびくともしなかった。

「……恵美ちゃん、演技はいいから」
福沢さんが、眉をひそめた。
でも、演技なんかじゃない。

本当に、ロッカーは開かなくなっていた。

「もういいわ、私が開ける!」
福沢さんが、手を出してきた。
そして……。

私達二人の手で、扉が半開きになった。
でも、開いたのは一瞬だけ。
内側にいる何かが、ロッカーをバタンと閉めてしまったから。

「きゃっ!!」
「や、やだ、恵美ちゃん……」
私達は、顔を見合わせた。
「今の、何……?」
確かに、何かがいた。
ロッカーの中に、何かが……。
「と、とにかく部室に戻ろう。
今のが、呪いのロッカーだとしても……。

私達が自分のロッカーとして使ったわけじゃないから、きっと大丈夫よ。
ほら、瀬戸さんのロッカーを開けただけで不幸になるなんて、噂に尾が付いただけのことでしょ?
だから、きっと大丈夫よ……」
私がそういうと、福沢さんは力なく笑った。

……新聞部に戻ろう。
そして、六人目の話を聞くのよ。
ここまできたら、もう引き下がれない。
私達は、黙って歩いた。

新聞部に戻ると、こもった空気が私達を迎えた。
私はひと呼吸してから、六人目の話を聞くことにした。
今度はどんな話が、私を待っているのかしら……。


6話真夜中の魅惑の恋愛占い(男)



『1、もっときれいにしてほしいor1、もっと自分を磨いた方がいい』(変更)
私のお姉さんが、平井さんの形見を持って田中君の家を訪ねたらしいの。
そうしたら、美和子さんが洋間にいて、黒いローブを着てぶつぶついっていたんだって。

私のお姉さんが、平井さんの形見を持って田中君の家を訪ねたらね。
美和子さんが洋間にいて、黒いローブを着てぶつぶついってたんだって。


隠しシナリオ早苗は僕の婚約者



『1、帰ろうという』(変更)
ここにいるみんなは、少なからず怖い話が好きなはずだから七話目は聞けなくとも、十分満足したと思う。
ここにいるみんなは、少なからず怖い話が好きなはずだから七話目は聞けなくとも、十分満足しているようだ。



『犯人は誰か』
「……そう、神田君よ。神田君がやってくるの」
「……そう、神田さんよ。神田さんがやってくるの」


『2、嘘だったんだ……』(変更)
しかし、彼女の笑いはだんだん消えていった。
「口では、なんとでもいえるわ。あのとき、あなたが本心でいっていないって知っていたのよ。よくも、私の気持ちを踏みにじってくれたわね」

「そう、そうなの……よくも、私の気持ちを踏みにじってくれたわね」



『神田さん登場』(変更)
「……ぼ、僕じゃないことは知ってますよね? 僕は関係ないんだ」
「……ぼ、僕じゃないことは知ってますよね? ぼ、僕は関係ないんだ」



『1、岩下明美』(変更)
そう、ちぎった岩下さんの首をつけてね……。
<僕の首ができたよ。誰でもよかったんだ。だが、運のいいことに僕を殺したやつになるとはね。これでやっと救われる>


ここでのできごとは、六人の秘密ということで話はついた。

そう、ちぎった岩下さんの首をつけて……。
(俺の首ができたよ。誰でもよかったんだ。だが、運のいいことに俺を殺したやつになるとはね。これでやっと救われる)


ここでのできごとは、みんなの秘密ということで話はついた。



『2、風間望』
<こら、お前! なんてこと思っているんだ。命の恩人に向かって! 僕はちゃんと知っていたんだぜ。お前が、俺のことを犠牲にしようとしたこともな。でも、もういいさ。
俺が、神田を成仏させたからな。
俺は、人間じゃない。人間の姿を借りているだけだ。何者かって?
……ふふ、地球外生命体とでもいっておこうか。いい男は、謎が多いほうがいいからな>

(こら、お前!
なんてこと思っているんだ。
命の恩人に向かって!
僕はちゃんと知っていたんだぜ。
お前が、僕のことを犠牲にしようとしたこともな。
でも、もういいさ。僕が、神田を成仏させたからな。
僕は、人間じゃない。

人間の姿を借りているだけだ。
何者かって?

……ふふ、地球外生命体とでもいっておこうか。 いい男は、謎が多いほうがいいからな)



『1、うん』


(変更)
僕は一生、福沢さんのおじいさんやおばあさんの霊を、体の中に住まわせることになるのか!?
僕は一生、元木さんのおじいさんやおばあさんの霊を、体の中に住まわせることになるのか!?


(追加台詞)
元木さんが、僕の口に向かって手を振り返している。こんなことって……。
元木さんが、僕の口に向かって手を振り返している。
こんなことって……。

部屋の外から、足音が聞こえてきた。
まさか、あれが七人目?
ここにいる人を殺しにくるという……。
元木さんの話は本当だったのか?

「大丈夫。守ってあげるよ。
坂上君の口に入ったおばあちゃんがなんとかしてくれるから」
元木さんは、極上の笑顔をうかべた……。



『2、きけないよ』(変更)
元木さんて、情緒不安定で思い込みの激しいタイプらしい。
ああいう女の子には、絶対に引っかかりたくないね。

元木さんて、情緒不安定で思い込みの激しいタイプじゃないのかな。
きっと七人目が殺しにくるなんてのも嘘だろう。

ああいう女の子には、絶対に引っかかりたくないね。