連鎖シナリオぼくたち宇宙人『1、笑ってごまかす』【PS変更END次期国王をかけた決闘】 | ナノ
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「ふっ……」
私は、笑った。
笑うか泣くか……、それくらいのことしか思い浮かばなかった。
だったら、とことん笑ってやる!
「うわーーーーーーっはっはっはっはっ!!」

風間さんは、じっと黙ったままだ。
やばい!
怒らせてしまったみたい。
ちょっと偉そうな笑い方だったかな
だからといって、すぐに止められるものでもないし……。

すると、風間さんはひどく真面目な表情のまま席を立ち、つかつかと、私の方へ歩み寄ってきた。

「うわーーーーーーっはっはっはっは!!」
私は笑いっぱなしのまま、風間さんと向かい合うことに……。
「もういい。君のいいたいことはよーくわかった」
風間さんはそういって、私の腕をつかんだ。

……いけない!
何か誤解している!
やっぱり、怒ってるのね。

「これは正式な決闘だ。
そう思っていいんだね?
まさか、僕もこんな最果ての星で決闘を申し込まれるとは思わなかったよ」
な、何をいっているのかしら……?

そんなに、私を困らせて楽しいのかしら?

「相手の前で大笑いし、それが偉そうであるほど、正式な決闘の申し込みとなる。
スンバラリア星でも、もうほとんど使われていない古い儀式だね」
……知らない!
そんなこと、知らなかったのよ。

知ってたら大笑いなんてしなかったよ。
「僕はこの申し出を受けることにするよ。
では、任務の途中だが、いったんスンバラリア星に戻るとしよう。
正式な決闘は、国王の御前で行うしきたりだからね」

どうしよう、このままじゃとんでもないところへ連れて行かれてしまう!
逃げようにも、私の腕はしっかりと風間さんにつかまれているし……。
でも、何とかしなきゃ。
「あの、仕事を途中で戻るのはまずいんじゃないですか?」

「何をいうんだい?
我が星では、決闘とは神聖で、何においても最優先されるものじゃないか。
それに、スンバラリア星人の国王候補が、今地球にいるって聞いてたんだけど。
君のことじゃないのかい?
これは次期国王をかけた戦いだな。
全宇宙が注目する勝負になるよ」
そ、そんなこといわれても……。
「さあ、かえらん、我等が星スンバラリアへ!
いざ、赴かん、決闘の地へ!!」

そして、風間さん……、いや、スンバラリア星人はワッペンのようなものを取り出すと片手をあげた。

まばゆい光に包まれて、私はまだ見ぬ星へと旅立つ……。
そこで国王となるのか、決闘に破れ死んでしまうのか。
どちらにしても、もう二度と戻ることはないのね。
お父さん、お母さん親不孝な私を許してください。


(旧校舎END)

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