2012/0205~0207拍手

バレンタインカウントダウンその2
▼あと9日
※ヒロインは3年

だんだんと周りの女子がそわそわとし初めてきたこの頃。
私はその日をどう過ごそうかと考えていた。


「あ、見つけた」


と小さな呟きが聞こえたと同時に私は誰かの腕の中。
こんなことをする奴なんて一人しかいない。


「どうかしたの、総司」

「どうもしないよ?」


彼は顎を私の肩にのせる。そのため彼の表情を見ることができない。
しかし、・・あれだな。彼は本当に猫みたいだ。


「そろそろ教室へ行きたいんだけどなぁ」

「もうちょっと」


なにがもうちょっとだ。
心の中でぼやいていると誰かの足音が聞こえた。


「2人とも何をなさっているんですか」


「山崎くん、」
「あーあ」

――――

後輩とも別れ、私は教室へ戻って荷物をまとめる。
今日は帰りに何かお菓子でも買おうかな。


「みょうじ先輩、翼を知りませんか?」

「・・・あ、あぁ。昨日は見掛けたけど今日は見てないな」


突然、私以外誰もいない教室に焦ったような声が聞こえてびっくりした。
それは昨日会った会計くんの従兄弟だった。


「どうかしたの?」

「いえ、お気になさらずに!」


急いで教室を出て行った彼だけど、


「絶対シメてやる!」


って考えるのも怖い言葉が廊下に響いたのに私は一人で肩を震わせた。


(あの子こわいあの子こわい・・)
(<ガラ、>)
(みょうじー、一緒に帰ろうぜ・・って何してんだ)
(・・・なんでもない)
(いやいやなんでカーテンにくるまってんだ)
(左之には関係ないよ)

 

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