黒子のバスケ(長) | ナノ




11:エスパー(?)

準備室に置いてあった容器におにぎりや焼き魚、野菜炒め等を詰め込み風呂敷に包んで紫の巨人君…紫原敦君に持って貰う。

「じゃあ行こうか」

爽やかに笑いながら氷室先輩が言ってチビ…ではなく平均的に見て陽泉高校バスケ部の中では小さい福井先輩が私の持っていたお菓子の入った風呂敷を持ってくれた。

『私が先頭で行きます』
「俺も隣歩くよ」
『私の薙刀が当たってしまうと困るので少し離れて歩いて下さると助かります』
「分かった」

すんなりと配置が決まった。
先頭は私、少し離れて氷室先輩、中間に荷物を持ってくれている福井先輩と紫原君で殿に劉先輩になった。

家庭科室から出て渡り廊下を歩く。

「あ、あの子」

渡り廊下を進み2階の廊下で1、2階を探していた秀徳チームと合流して1階へ下りる。

「この階段の下にゾンビ居る」
『私が倒します』

秀徳の黒髪でやたらテンションが高い人がまるで予言のように言う。
エスパー?なのかな。

一足先に階段を下りてゾンビを倒す。
それを後ろから見ていた人達がゆっくり階段を下りて来た。

『助かりました…えっと…エスパーさん』
「ブフォッ!!」

先程の黒髪の人に礼を言ったが名前が分からなかったのでエスパーさん呼ばわりしたが…盛大に吹き出した後に笑われた。普通は失礼だろ、とか言うと思うのだが黒髪の人は笑ったままで気にしていないみたいなのでそのまま歩き出した。

2020.8.1.


[ 13/18 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -