033 人に道を聞いても、その逆方向に行こうとする人っているよね。
『あ゛?何者かに風紀委員が襲われてる?テメーまた喧嘩したのか』 「違う。身に覚えのないいたずらだよ。」 『またそんなこと言ってー言いがかりはダメよ、ひーくん。』 「ひーくん?…今、とても寒気がしたよ」
ごちそうさま、と二人で手を合わせて食べ終えた食器を流し台へと持っていく。
おはよーございます。並盛ちひろです。
お祭りが終わって巫女家業にも一息つけたかな的な時期が来たな、と思った矢先に朝から物騒な話をチキンさんから聞いてしまいました。
ちなみに、ヒバリが私の家で朝食をとるようになったことについては、触れないでおいて頂きたい。 スルースキル、発動!!!
『んで、どーすんの?何か対策立ててるわけ?』
風紀委員がいなくなったら、私のお菓子を買いに行く人がいなくなってしまう。 それはとても困るのだ。
今日はママン草壁はいなかった。 多分、さっきヒバリが話していた事件をいろいろと調べているのだろう。
「決まってるでしょ。――まずは」
バッと椅子にかかっていた学ランを肩に羽織る彼。 オイ、無駄にカッコつけない方がいいぞ。かえってイタイ子に見える。
「――いたずらの首謀者を咬み殺す」
…いきなりラスボスからかよォォォォ!!
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