117 イライラに水を差しても焼け石に水
さて、早朝起きましたともおはようございます。並盛の頂点、並盛ちひろです。 いや普通に森からドゴォンって音がすればそりゃ起きるでしょ。
ヒバリも準備はできているようで、手錠をヒュンヒュンと回し、準備体操をしていた。 その手錠どっから持ってきた?未来の警官志望なのだろうか、それともただの厨二か…触れないでおいてあげる私はなんて大人なんだろう!!!やっぱり並盛は違うね!よせぇやい照れるべ!
『もうあっちこっちで戦いが始まってる、もう行った方がいいんじゃないの?』 「草食動物たちの言う通りに動くのは癪だけどね、六道骸もいるって聞いたし。何しろ並中を壊した借りが残ってる」 『そんなこと言ったら私の方が借りはやベーから、並盛ぶち壊されてっから』 「ちひろにしては冷静だね」 『内心腹がグツグツだぜ』「腸が煮えくり返るって言った方がいいよ」『うるせー!チキチキボーイが!!!』
ボウッと炎を出してディリテ伯爵を呼び出す。まぁヒバリも乗っけられるか。 よっしゃいざ出発!借りを返しに!!!!!レッツラゴー!
「おや、また会いましたね」 『うるせーなナポー!略してウルナポ!!!!あなたとは初対面では?』 「クフフ、おかげさまでなんとかなりましたよ」
本当はマシュマロ野郎のところまで飛んで行きたかったが、途中で見知った顔にあったのが運の付き。ほんとなんだこの人数は。ヴァリアーにボンゴレ少々、それにフルーツ軍団まで。オカマ野郎とかほんと久々だわ、変わんねーなこいつら。
「もういいかい?何勝手に殺してんの?」 『なんで私を登場させなかった?おいかっこいい登場ぐらいできんだろーが!!!!』 「ちひろサンはちょっと…あんまり想像しようとすると…ミーに近づかないでくださーい」 「思春期のお子様には刺激が強かったようですよ」 『いやなんもなかったし、カエルの妄想力がイかれてんだろうよ!!!!ってか覗いてたんかいしね』 「ちひろ、その件に関してはあとで聞かしてもらうから」
アッこれ私詰んだわ
「にゅっ?!」「殺したと思った敵は全て幻覚だったと!?」
せやでと骸が敵に返すとムッとするヒバリ。まあせっかくの登場シーンを勝手に幻覚で殺されたら流石にムカつくよね、私なんていなかったけどな!!!
『チェルヴォ』 “なんだ” ナポーとカエルがなんやかんや話しているが、大したことないようなので聞かないでおく。それよりも並盛の借りを返すことが先だ。 『白蘭の居場所は?』 “さあ…それより目の前のを倒した方が良いのではないか?この人数ですら勝てるのかどうからしいぞ” 『えっこんなに人いるのに?』
見渡せば上空に浮かぶ三人…いや三体を睨みつける三部隊。いちにいさ…10人超えてんじゃねーか、いけるっしょ!!!! 弱いものいじめにはならないんか?あっならないからこんなピリピリしてんのか…なんか…ごめん…
「ここからは本当の死闘となるでしょう」「はーい!本番いきまーす」 『ヒバリ、ほんとに敵わない感じ?実はイキってたのはチキンだったってこと?!イキリチキンじゃん』
隣でトンファーを構えるヒバリにそう問いかければ、相当イライラしていたのかビュンッと彼の獲物が飛んでくる。こんなチキチキしてるヒバリ久々だYO! 避けられたのも相当癪に障ったのか、ムッとした顔になるヒバリン。普通避けるでしょ理不尽だ。
「……いいさ、話の続きはアレを倒してからだ、わかってるねちひろ」 『聞こえませ〜〜〜んピロピロピロ〜』
まあヒバリがそこまで言うんならしょうがない、いっちょ手助けして早いとこ白蘭のところに行かなくっちゃな!ちゃっちゃと終わらせよう。なんだか恐竜みたいなのも回復しちゃったみたいだし。
「さあはじめよう」 「ここがミルフィオーレとボンゴレ、総力決戦の場となりそうですね」 『とんだ場所に来ちゃったよ、並盛を戦場にしたこと後悔させたるわ』 「ここを制した側が勝つでしょう」
ドクリ、と血が沸き立つ音がした。
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