Clap thanx…!



この大海賊時代と言われる乱暴者が蔓延る世の中で。
親に捨てられた子供が生き抜くためには、その小さな手を真っ黒に染める事でしか生きて来られなかった。

生きる為ならなんだってした。

そんな薄汚れた子供を、大人は皆汚物を見るように蔑み、見下ろしていた。

そんな風に生きてきたある日。
あたしの住んでいた島の小悪党が、小さな子供を盗みを働いたと罵り、制裁を与えていた。

そいつにだけは、関わらないと決めていた。

そいつに逆らえば、先に待つのは死だけだと知っていたから。


でも・・・その小さな子供が瞳に一杯涙を溜めながら、蹴られ殴られ・・・それでも声もあげず、涙を溢すまいとする姿をみたら。

この歳まで、希望1つ持てず、幸運にも見舞われなかったあたしだけど。

この子供には、それが舞い降りるかもしれないと。
そう思った時には、その足を小太りのくそったれ野郎の横っ面にめり込ませていた。


『いい加減にしろよ?家畜くせぇんだよ、このブタ』


それに激昂した男が手下の男たちを使って、あたしはぼっこぼこ。
トドメとばかりにそいつが刀を振り上げたのを見ても、あたしは絶対こいつから目を逸らしたりなんてしてやらない。

そう思って睨みつける様に男を見据えていた視界に真っ黒な何かが入り込んだ。

その真っ黒な何かが人だと分かった時には、そのブタも手下もまるで干からびたみたいにからっからになっていて。


「大丈夫か?小娘」


掛けられた声に見上げたあたしの目の前には獰猛な肉食獣のようなぎらついた瞳をした男。


「クハハハハ・・・いい面してんじゃぁねぇか。その目が出来んなら、こんなくだらねぇ島から出て海に出たらいい。お前の知らないもんでこの世界は溢れてるんだ。海に出たら、またあおうじゃぁねぇか・・・それまでに女磨いておけ」


そう言って背を向けて去っていった彼が、政府公認の七武海だと知ったのは少し後。
彼の気まぐれでも、あたしは確かに命を救われた。
それなら、あたしは彼の役にたちたい。
そうして、彼に追いつきたい一心であたし海にでて必死に駆け抜けた10代。
追いかけて、追いかけて。
やっと追いついたかと思っても彼を見るとまた先に進んでいて。


やっと、やっと隣に並べると思った時にあたしに用意された場所は。



バロックワークス、幹部。


と言う名のくっそ変なオカマの隣だった。




『何で!!!何であんたの相棒なんかしなきゃいけないのよ!!ふざけてんのはその顔だけにしてくれない!!?』

「なぁに言ってんのよぉ〜う!!光栄に思いなさいよぉ〜う!!bQの相棒なんて誉れ高い地位につけたのよぉ〜!!」

『黙れ、変態』


ぎゃぁぎゃぁと言い合うも決定事項よと微笑むミスオールサンデーを見てしまえば、納得する意外道はない。

こんな綺麗な人が隣にいるならあたしにその場所を奪えるわけがない。

視線の先で微笑む彼女は、いつもいつもボスであるMr.0、サー・クロコダイルの側に控える。


「特に、Mr.0はあなたに期待してると言っていたわ?頑張ってね」


あぁ、なんてあたしはばかで単純なんだろう・・・・
彼があの日の事を覚えているわけないこと位わかってる。
わかっているけれど、そんなこと言われてしまえば。

答えは1つ。

彼の為に1つでも多く結果を残し続けなければいけない。

彼にとっての駒でしかないあたしでも。
必死に任務をこなしていけば、いつか彼にも会えるかもしれない。
それならあたしは、彼のユートピア実現の為にこの身を削って生きるだけ。


『行くわよ。Mr.2』

「なぁにしきってんのよぉ〜う!!」


単純なあたしは、指令を受けてその場を後にする為立ち上がる。


「あぁ、そうだわ?ボスから伝言よ?」


それに振り返ったあたしにミスオールサンデーはにっこり笑みを浮かべて言った。



「俺の隣に来たいなら、世界中を虜にするくれぇにいい女になってこい」


だそうよ?といった彼女を見てあたしは固まった。


『ふふふ・・・・ボスに伝えて。あなたが追いかけたくなる位にはいい女になる予定ですって』


ほら、行くわよ!!オカマ!!

そう言ってあたしは、部屋を後にする。
後ろから変態がなんか言ってるけど気にしない。

だってその後ろから感じる視線はこれからあたしを捕えて逸らせなくなる予定なんだから。

少しだけ振り返って口元だけ笑みを浮かべて手を上げる。

数年後、数ヵ月後。
いつ会えるかなんて分からないけど・・・

会った時に目ひんむく位にはいい女になってる予定だから・・・
覚悟しておきなさいよ。

羽織っていたジャケットから、1本の葉巻を取り出す。
火を灯せばその煙が少しだけ、あなたを近く感じさせてくれた。


目に染みた煙


title by 秋桜



なんか、どうしたかったのかわっかんない事態に・・・ww
だけど、これはこれで好きかもって事でUPしちゃうwwおいこら
当初の予定だと、悲恋にする予定だったんだけど。
どこからおかしくなったのかと思ったら、結局のところ耐え切れなくなって
ギャグに走ったあたしが悪いんですよね、はいww

そんな感じで、こんな管理人にお手紙ありましたらどぞー!!



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