飲酒




※エドさん
※お酒は二十歳になってから


「え――――どぉぉお――――」
「ん?って、のわ!」


背中にどしっと重みがかかる。
振り返るとすぐ近くにミナの顔があってちょっと、いやかなりドキっとした。


「ん―――――む―――――」
「・・・ミナお前もしかして…。酒飲んだか?」
「ん―――?」


背中にぴったりとくっついたミナを引き剥がしてこちら側を向かせる。
ほんのりと赤くなった顔で、とろんとした目でこちらを見つめて来る。


「誰だミナに飲ませたの…。」


ミナは再度オレに抱きついてくる。首にまわされた腕は思っていた以上に細っこくて、折れてしまいそうで。
こんな華奢な体で今までオレと同等に戦っていたと考えると、吃驚しない筈もなかった。


「…ミナ。」
「んー・・・すぅ・・・」
「ミナ?」


寝息が耳にかかってくすぐったい。
ミナからふわりと香る酒のにおいに当てられたのか、何だかオレまでくらくらしてくる。
無意識のうちにミナの髪をさわっていた。
ミナの頭をオレの正面まで持ち上げる。額どうしがぶつかりあった。あと数cm。長いまつげがオレを緊張させる。
震える手が優しくミナの頬を包んだ。


「ミナ―――――――――「兄さん?」!!


ばっと視線をあげると、開かれたドアの前にアルがいた。


「兄さん、ミナに何を・・・!」
「ち、違う!違うぞ何もしてないぞ何も考えてないぞオレは!!た、ただこいつが酔っぱらって抱きついてきただけでほんと何もねぇ何もしてねぇ何も考えてねぇ!!」
「長文一息尊敬するよ兄さん・・・。」


飲みすぎ


兄の面目、丸つぶれだ。







  back


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -