どうか、





6話
どうか気づかないでいて、








「いいことでもあったのか?」



学校から帰宅した俺達は綱吉君の部屋でゲームしていた。

綱吉君はあまりにも山本に相談されたのが嬉しかったのか、
ゲームに負けても緩んだ顔は治まってはいなかった。
そんな綱吉君にリボーン君が声をかけていた


「わかるか?今日クラスの人気者から相談受けちゃってさーいやー参った参った!」


ニマニマ、そう言いながらも嬉しそうな表情がとれない。



「その山本だけどな」


「!! 何で知ってんだよ!!?」

驚いた様に、綱吉君が声を上げる。
僕達はそれに構わず、ピコピコ。ゲーム機をいじる。


「お前の部下にしろ」


「なっお前俺のクラスメートまでマフィアにするつもりかよ!!じょ、冗談じゃないよ!山本は野球に燃えてるんだぞ!俺はそんな山本を友達として手助けしたいの!!」



「ツナも燃えてみろ」


ゴオッ



あぢっ!!?


『・・・あつ、』


何か俺らまで巻き込まれてるんですけど。え、熱いんですが!


「燃えるの意味がちげーよ」


「俺のセリフを言うな!!」



沢田家は今日も騒がしいです。



『あ、俺の服焦げてる』


『熱い?』


『それなりに。』



「ん、んなぁあああ!?」


ついでに言うと綱吉君が騒がしいのです!←







――――






ガラッ



「大変だー!!!山本が屋上から飛び降りようとしてる!!」



「山本ってうちのクラスの?」


「あいつに限ってありえねーだろ!」


「言っていい冗談と悪い冗談があるわ」


口々に言う。
そんな様子のクラスメートに、彼は口を開いた。

「あいつ昨日一人で居残って野球の練習してて、無茶して腕を骨折しちまったらしいんだ」



「!(まさか・・・俺のせい・・・!!?)」



『、・・・』


『ゆ、柚子・・・山本って本当に飛び降りるの・・・?』



『、うん。でも大丈夫だよ』


『・・・。』


ポソポソと影で話し合っていた俺達。
クラスの人達は山本の話のお陰で、気づかない。


姫は黙ると、何かを考えている様に、顎に手を置いた。






ぺ、ページが・・・!!

すまん姫、少し考えてくれたまえ^p^←タヒ




2010/12.25 三春柚子



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