小さなヒットマン



 
柚side



3話
小さなヒットマン














「ちゃおっす、お前ら!」



体が強張った。
綱吉から離れて、
下を見ると黄色いおしゃぶりを首から下げた赤ん坊がこちらを見上げていた。

・・・気配がなかった。
冷や汗が、流れた。



「げほっハァ・・・っ苦しかった・・・!」




『あっ!すみません!つ、つい!』


「"つい"で人抱きしめちゃうの!!?」


『あぁっすみません・・・!俺胸ないから頭とかぶつけてません!!??』


「い、いや・・・!(む、胸・・・)」



ちらりと、綱吉の視線が俺の胸へと集まる。



「(確かに小さい・・・)」



『すみませんね、小さくて』


「い゛!!??」



『あはは、声に出てたよ!ぷ、くく・・・!』


「す、すみません・・・!」


『いえ・・・』


はは、と曖昧に笑う。





「俺を無視すんじゃねぇ」



ズガン。







「『『・・・』』」



躊躇無く放たれた弾丸。それは見事に綱吉の足元の床に埋まっていた。

おいこら。奈々さんの前でんなもんぶっ放さないでくれませんかねぇ。
ほら、見ろ。綱吉が怯えきってますよ、可哀想に。


『大丈夫ですよ、おもちゃですよあれ。それに実はこの家お菓子で出来ているんですよ』


「いや出来てないから・・・!」


ナイス突っ込み。(グッ

そしておいこらー姫、笑わないでくださいよー
ちょっとした可愛い冗談じゃないですか!
何腹抱えて笑ってるんですかリボーンも綱吉もガン見ですよ!何笑ってんだアイツみたいな視線ですよ!







  2010.12.6 三春柚子





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