オニバスの街

仕事を終えたミルキィは列車でマグノリアに帰る為に、駅に向かっていた

早く家に帰りたい
ミルキィはそんな事を考えていた。その瞬間

列車を緊急停止させる鐘が鳴り響いた


「えっ、何!?」


ミルキィは何が起きたのか確かめる為に、駅へと急いだ


「…エルザ?」


魔導四輪車をレンタルしている店に、家族の1人が居た


「ミルキィ、丁度良い所に居た」

「はい?」

「一緒に来てくれ!」

「何で、わたしが!?」


エルザはほぼ強制的にミルキィを魔導四輪車に乗せると、運動席に乗り込んだ

SEプラグを装着し、エルザは魔導四輪車を発車させた

駅で2人と1匹が乗り込む


「グレイ、ハッピー!?」

「ミルキィ、久しぶりだな」

「あい」

「いや、そんな挨拶は……というか、さっきの警報って…」

「あい。ナツが乗ったまま行っちゃったから、追いかけるんだ」


ミルキィはそんな気がしていた

ハッピーがいて、ナツがいないハズがない
それよりも


「誰?」


グレイと一緒に乗り込んだ金髪の少女に、ミルキィは聞いた


「いや、それあたしも聞きたいんだけど…」

「ルーシィ、先輩に向かって失礼だよ。早く謝った方が良いよ。ミルキィは怒ると怖いよ〜、闇ギルド並に」

「うっそ〜!」

「ちょっとハッピー! 何勝手な事言ってるのよ」


ミルキィはハッピーの口を塞いだ


「先輩ってのは、嘘じゃねぇじゃん。オレらより、先にギルドに入ってるんだからよ」

「そうだけど…」

「新人のルーシィです。えっと…ミルキィ、さん?」

「ミルキィで良いよ」

「見えた、列車だ!」


魔導四輪車がナツが乗っている列車に追いついた

エルザが叫ぶとグレイが魔導四輪車の屋根に登った

ナツを探す為だろうか

窓ガラスが割れる音と共に、ナツが飛び出して来た。そのまま屋根に居たグレイに激突し、2人揃って地面に落下した


「ナツ!」

「無事だったか」


3人は直ぐに魔導四輪車を降りてナツ達に駆け寄る


「ひでぇぞ!! オレを置いてくなよっ!」

「すまない」


酷く怒っている様子のナツにエルザは謝る

苦手な乗り物に予定以上に乗ったのだから、当たり前か


「列車で変な奴に絡まれるし……何つったかな? アイゼン…バルド…だっけ?」

「馬鹿者っ!!」


エルザが突然ナツを殴り飛ばした

ミルキィには何が何だか、分からなかった


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