カノンノがファラを見つけた
レーズン火山にいるらしいという事を、リフィルがリッドとキールに確認した所、心当たりがあるらしい
レーズン火山へ向かう事になり、リッドとキール、そしてエリーとチャットが迎えに行く事になった
チャット自らが行く事は珍しいのだが、アドリビトム発足のメンバーであるファラを、自分で迎えに行きたいらしい
「ねぇ、リッド」
「ん?」
「その…此処で何があったの?」
エリーは聞き辛そうに言った。実際、聞き辛い事なのだが
「ああ、あり過ぎだよ」
「あり過ぎ…ですか?」
詳しくは知らないであろうチャットが、思わず聞き返した
「この火山の近くに、オレとファラとキールの故郷があったんだ。けど、村は溶岩に飲まれてなくなったんだ」
故郷が無くなるとは、どんな気持ちなのだろう
エリーには、それは分からない。けれど、リッド達には今も忘れられない事なのだろう
「ファラが…この火山にある災厄を閉じ込めた祠の封印を解いたのが原因なんだ」
「おい! わざとやったみたいに言うんじゃねぇよ!」
リッドがキールに怒鳴る。きっと誰の責任でもない話なのだろう
「…そうだったな。あれは…事故だったんだ。あの時、ファラは今よりも無鉄砲でぼく達もまだ子どもだった」
「…子どもの遊びだったじゃねぇか。それをいつまでも悔やんでどーすんだよ、ったく。」
リッドもキールも、昔と割り切っている様子だが、ファラはそれを悔やんでいる
そんなファラを助けたいと思いつつ、4人は先を急いだ