『雪見ぃー!もう少しでスポンジ焼けるよ!』
私は台所から今年最後の仕事の原稿を仕上げるためにパソコンと向き合っている雪見に声をかけた
今日は12月24日
クリスマスである
雪見家では、私が居候するようになってからは毎年クリスマスにパーティーをするのが恒例になっている
私は、その今年のパーティーの準備をしているのですが、ケーキだけは雪見がいないと上手くいかないのです
「よし、飾りつけするか」
欠伸をしながら雪見は台所に来て、冷蔵庫の中を漁る
『はぁーい。雪見ママ!!あと、提案なんだけど宵風も一緒にやらせようよ!』
「あいつが良いなら、連れてこい」
『はぁーい!!』
台所には宵風を探しに出ていった私を見て、少し苦笑いしながら強制的にケーキづくりに参加させられる宵風に同情する雪見がいた
今夜はパーティー
(『宵風、そこにイチゴのっけて!』
「うん‥‥。」
『うわぁ、宵風上手だね!えと、次は‥‥雪見ママぁ!どうしたらいい?』
「おぉ、上出来だ。最後はオレが仕上げやるぞ」
『「お願いします」』)
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