「こんばんは」
夜に廊下に座って足をぶらぶらしながら星を眺めているといつもの様に声を掛けてくれた山南さん。
こんばんは、と返事を返せば、山南さんは私の隣に座る。
最初は、無言で2人とも星を眺めていたが山南さんがふと呟く
「今年で3年になりますね。私が貴女と出会ってから」
『よく覚えていましたね。てっきり忘れられているのかと思っていました。』
「まさか、貴女との思い出を忘れるはずがありませんよ」
当然でしょう?と言う山南さん。
山南さんはどうしてそんなにストレートに物事を言えるのか不思議でしょうがない。
意外と天然なのかもしれない。
「あぁ、そうでした。肝心なことを言い忘れていました。」
『なんですか?』
「貴女は、もう少し自分が女性であることを自覚したほうがいいかもしれませんね」
『それはどういう意味で・・・?』
「さぁ?自分で考えてみてください」
山南さんは私に難問を与えて、部屋へ帰ってしまった。
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