テスト1日前。とりあえず頑張れ。

「さて、明日が試験当日なわけだが」


厳かな空気の中、阿部が告げる。


「阿部先生、私がんばったよね?」


蛍が、問いかける。阿部は蛍に一瞥をくれ、言った。


「・・・・・・・・さて、明日が試験当日なわけだが」
「そこはスルーするんだね阿部くん」



「とりあえず頑張れ。以上だ」



「うわ、人生で一番要らないアドバイスktkr」
「まあしかたねぇよ水谷。だって俺から見ても、そうとしか言えねぇもん」
「やばい花井まで投げやりだ!もしかして俺ら、マジでやばいの!?」
「とりあえず頑張れ」
「ええっ!?俺かなり頑張ったんですけど!?」
「・・・・・・水谷はな。まだ、いいけどな。月宮は・・・・・・」
「蛍ちゃん・・・・・・?」
「えっ、だってわかんないし」

「「・・・・・・・・・・」」

「蛍ちゃん」
「何でしょうか、水谷くん」



「とりあえず頑張れ」



どこか遠い目をしてそう言う水谷に、蛍は青褪めた顔で「はい・・・・・・」と呟いたのだった。


試験までは、後1日・・・・・・。




後のことは、もう、神のみぞ、知る。



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20110902




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