テスト6日前。ここは抑えておけよ。

「んーじゃ、これ、俺が作ったテスト予想問題。とりあえずこれが解けるようになれば、少なくとも学年最下位なんて不名誉なことにはならない筈だ。ん」

無造作に机の上にプリント集を投げる阿部。
話の相手はもちろん月宮だ。

「ありがとう阿部先生!あいしてる!あいらぶゆー!!」
「おう、全然嬉しくない感謝の言葉、今すぐお前にたたっかえしてやる」
「みったにくーん!あべが私のこと愛してるんだって!!ゲーッペッペッ、気色悪!!」
「えっマジで!?あべ、蛍ちゃんは俺のだよ!!?」
「えっ水谷まさかあんた私のこと好きなの?ごめん、フライ落とす前に言ってほしかった、それ。てゆうかフライを落としてほしくなかった。フライ落とすようなクソレフトはこの世に存在してはいけない。と私は思います。あれ?作文?」
「みんないつまでそのネタ引き摺る気!?俺泣いちゃうよ!!?」

「「泣けよ」」


「うわああああああああぁぁぁぁぁぁあん!!花井いいいいいぃぃぃぃぃいぃ!!!」


泣き出す水谷はみんなスルー。
これもいつもの光景です。


「はいはい。月宮、ここは抑えとけよ、58ページの問3。絶対出るから」
「あざーす。花井超好き」
「おうおう。俺も月宮が真面目に頑張って次のテストで平均点以上の点取ってくれたらアイス奢ってやろうかなって思うくらいには好き」
「マジで!?花井、俺には!?」


花井も月宮の扱いにはずいぶん慣れている様子。
そんな花井の話の内容に飛びついたのは、野球部のスイーツ王子(笑)、水谷。復活が異常に早いのは、水谷の特性だ。
あと、今の(笑)は、王子の部分にかかってるから。そこんとこよろしく。


「ねーよ。つーか水谷、お前はいつも平均点以上はとってんじゃねーか。ギリギリだけど」
「えー、そんなぁ。阿部は!?」
「あー・・・・・水谷は・・・・・・・・・そうだな、期末試験でそれだったら、アイス奢ってやるよ」
「うひょ!じゃあ俺がんばっかんね!」
「騙されるな水谷。今二学期だぞ、中間はともかく期末のころにはもう真冬だぞ」
「え!じゃあ、いらない・・・・・」

(´・ω・`)←こんな顔でしょんぼりする水谷。実際はこんなに可愛くないwww

「花井先生!私、キャラメルココアカスタードが食べたいであります!!」
「なんだそりゃ、そんなんあんのか?」
「新商品!!」
「あー、知ってるそれ。俺も食べたいなあ」
「12月にか?」
「うっ・・・・・・」
「いや、自分で買えば?」
「蛍ちゃん・・・・・・(´・н;)」

今日も七組ズは賑やか。

果てさて、蛍は無事に、アイスを奢ってもらえるのか・・・・・・・・。


試験までは、後6日・・・・・・。




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20101012




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