テスト7日前。寝てる場合か。


「ああああテストいやだーーー!」
「俺もいやだーーー!!!」


テスト。試験。考査。
それは、学生たちにとって避けては通れない魔の道。

「月宮も水谷もうっせえよ。別に嫌だって叫んでも無くなるわけじゃねえんだし」
「なにおう阿部っ!これはなあ!私たちにとっては死活問題なんだぞう!自分がちょっと数学できるからって!!こん畜生!!羨ましくなんかないんだからねっ!!そうだよ私が普段から勉強もせず授業中も居眠りばかりなのが悪いんだろう!!わかってるさ!!わかりきっているさそんなこと!!だけどなあ!!わかっているからこそ!!自分がこれから一週間何の努力もせずまた赤点とることがわかっているからこそ!!テストなんて消えてなくなれえぇぇぇぇえええぇ!!!!」

「いや、そこまでわかってんなら勉強すればよくね?」

一気に捲し立てる月宮蛍に冷たく突っ込む阿部隆也。
はうぅ、と、月宮は切ない声を上げる。

「ええー、そんな簡単に言うなよう、阿部!その勉強がしたくないからぁ、俺たちはここでこう叫んでいるわけじゃんかぁ!」

そこに口を挟むのは水谷文貴。
顔文字であらわすと、こんな顔→(`ε´*)

「黙れクソレ。てめーは黙ってフライキャッチの練習をしてろ」
「ええ、でも赤点取ったら試合に出してもらえないんだよ!俺出たいもん!!」
「ちょうどいいだろ、西広に変わってもらえ、クソレフトがナイスレフトに変わりゃあもーちょい楽に勝てるしな」
「え、それどういう意味?」

そんな水谷はもちろんスルーが阿部様クオリティ。
そこでやってきたのは、野球部主将、みんなの頼れるお兄ちゃん。花井梓。

「おーい、水谷、阿部ー!今回のテストは部員全員で勉強会はしねえから、せめて七組だけでも・・・・・・・・って、月宮もいんのか。月宮も一緒に勉強会すっか?」

「おい花井、呼ばなくていーって、こんなうるっせえやつ」
「ええ、蛍ちゃんも一緒に勉強会やろうよ!俺も蛍ちゃんと一緒がいい!!」
「てゆうか是非お願いします、花井先生!!私超がんばります!!苦手科目は現国・数学・生物・化学・地理・日本史・世界史・英語・古典にええっと・・・・・・とにかくたくさんです!!言い換えると全部です!!!」
「あーええっと、俺は数学と生物は無理だな。だからそこは阿部に教えてもらえ。あと水谷は何気に現国と社会系はそんなに悪くねえから・・・まあ、後のは俺が何とかするか」
「はい!恩に着ます、花井せんせえ!」

「いやいや、なに其処普通の対応してんだ花井い!!てゆうかお前、全部って!!そういえばお前校内ランク最下位だったよな!!!?」

「阿部うるさーい。んじゃ、蛍ちゃんも一緒に勉強だー!」

「いえーい!んじゃ、まずは手始めに・・・・・睡眠をとろう!!」
「さんせーい!」

「・・・・・・・・・・・・って、何が賛成だ水谷いぃぃいい!!!寝てる場合かお前ら!!主に月宮!!!」


さてさて、こんな感じで、賑やか七組ズのテスト勉強会は、始まったのでした。



試験までは、後7日・・・・・。




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20100926




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