「スザク、」
「・・・・・・名前。」
嗚呼、何故、こんなことに?
私は黒の騎士団に入団した。
今のブリタニアの体制はおかしい。
――直したい。
なのに、幼馴染のスザクは、
「何で・・・・――ブリタニア軍に!!」
「そういう君こそ・・・・・・なんでよりによって・・・・―――!!!!」
私はナイトメア乗りとしては、中の上程度。
機体の性能は格段にあちらが上、一騎打ちは不利でしかない。
「スザク・・・・・私ね、」
スザクのナイトメアと衝突する。
「スザクのこと、」
もう、きっと最後になる。
だから、最後に、
「ずっとずっと、大好きだったよ。」
――――さようなら。
「―――――――――――名前ッ!?」
スザクの絶叫が聞こえる。
最期に聞けるあなたの声が、私の名前でよかった。
「ありがとう・・・・・・・・・――――――――さようなら。」
私のナイトメアが、私を乗せたまま、落ちていく。
整備不良か、イジェクションシートは作動しないようだ。
嗚呼、いつの日か、平和な世界であなたと二人、
溶け合えなかったもの
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20100917 ちさと
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