「さーかえぐちっ!今日は何の日?」

突然水谷がそんなことを言ってきた。水谷が突然なのはいつものことだけど。

「何って・・・・・・7月4日だろ?なんかあった?」
「へへん、何の日でしょうか?」

7月4日・・・・・・。何か、特別な日?記念日とか?そういえば、と朝のニュースを思い出す。

「・・・・・・アメリカ独立記念日・・・・?」
「えっそうだったの!?」

おどろくみずたに。なんだ、ちがうらしい。残念。じゃあ、何の日だろう。考えてもわかんない。降参。はたはたと、白旗を振る。

「わかんないよー、おしえてみずたに?」
「へへっ、今日はね、俺たちの日です!」
「は?」

首を傾げる俺。笑顔の水谷。いみふめい。

「7月4日・・・・・・。7と4・・・・・・。背番号7と4の、水谷文貴と栄口勇人の日だよ!」
「・・・・・・は?」

もーさかえぐちノリ悪ーい!なんて。言って、俺をつつく水谷。やめて、脇腹は。ちょ、こらお前、どさくさにまぎれてどこ触ってんの。

「一年に一度の俺たちの日だよー。しあわせ記念日!お祝いだよ、ケーキだよ!!」
「なんでだよ。それだと、全国の背番号7番と4番はみんなお祝いじゃん」
「うっ、そ、そーだけど!いいじゃんそれで!みんなでお祝い!てゆうか、もうちょっと愛と夢を持って!?」
「よーし甲子園優勝目指してがんばるぞー。れんしゅーするぞー」
「ああっ行かないで!行かないでよぅっ!!」

すたすた先に歩いていくと、ぱたぱたと慌てて水谷が追いかけてくる気配。水谷が俺の背中に辿りつくのと同時に、







俺はそいつを抱きしめた。

(今日は、ふたりのしあわせきねんび)


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遅れましたがみずさかの日にささげます><
いつまでも二人が幸せでありますように!!

20110711 ちさと



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