ほんのりピンクの君

「みょうじさん、」


俺の隣の席。みょうじなまえちゃん。
なんだろうなぁ、この子。不思議な子。
俺が今まで仲良くしてきた女の子とは、なんていうか、雰囲気?オーラ?が、違うんだよなぁ。

頭いいんだけど、なんか、ちょっと抜けてるっていうか、ドジ、なんだよね。
しっかりしてるように見えて、心配なとこが、ちらり、ほらり。なんて、おれがみょうじさんのことをよく見てる証拠。

好きなのかなぁ。中学のとき付き合ってきた女の子たちに抱いていた感情とは、なんか、なんか違うんだよね。
これが、本当に人を好きになるという感情なのでしょうか。わかんないけど。


「予習してくるの忘れちゃった、ちょっとノート見せて?」


みょうじさんと話をすることはあまり無いけれど、少しでも話ができたらな、って、何かきっかけを作っては話しかけてみる。みょうじさんはいつも返事をしてくれるけど、それがみょうじさんがやさしいからなのか、そうじゃないのかはわからない。

色に例えたら、ほんのり、ふわっとしてあたたかい、ベビーピンクみたいな色。みょうじさんは、今日も俺の隣の席でやさしく笑ってる。




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