めくるめく過ぎ行くこの日々の中
水谷くんからのメールも電話もまったく来なくなって、そしてついにゴールデンウィークが終わった。つまり学校が始まるということ。つまり、また隣の席に彼が。
いったいどうしたらいんだろね、わたしは。
そんなひとりごとが頭の中をぐるぐると。
めくりめくここ最近の環境の変化はわたしをいったいどこへ連れて行きたいのだろう。もうお腹いっぱいですありがとう。
明日明日。明日なんです彼に会うのは。明日になったら否が応でも彼に会う。そうまるで潮が引いたら必ず満ちるように、絶対に繰り返される日常。たとえどこかに非日常が潜んでいても、それでも負けずに日常はやってくる。時は必ず刻まれ続ける。それが世界の決まりごと。
たぶんたぶんね、わたしがこんなに気にすることなんてほんとはどこにもない。昔からよく勇人くんに言われてきた。なまえちゃんは気にしすぎだよって。たぶんそうだと思う。わたしが勝手に考えすぎちゃってるだけ。
たぶんたぶんね。あのときはもう夜も遅かったし水谷くんも眠かったのだと思う。だからついなんかの拍子にぶちっと切っちゃって、そのまま眠っちゃったかなんかだと思う。そういうことにしとく。
だから、明日は、普通に。
普通に、彼と接すればいいの。普通に。いつもみたいに。・・・・・・いつも、みたいに、ね。
いつも、なんていうほど彼と一緒に過ごしてはいないけれど。一ヶ月に満たない付き合いだけれど。でも、出会ってすぐの頃みたいに、何の隔たりも感じずに、彼と話せるようになれば。そうなれば、いいなと思った。
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