人間、どうしてもいけ好かない奴の1人や2人いると思う。
因縁から、生理的になど理由は様々だろう。


私は二年前のあの日以来こいつが大嫌いだ!


「あ?…んだよ、こんなとこで偶然会うとは俺もつくづく運の悪い…」

「こっちの台詞だ、このストーカー」

「はあ!?お前がストーカーなんじゃねえの?行く先々に現れやがって」


私に噛みつくこの男、この上なく相性が悪く口喧嘩が耐えない、うえに三年間同じクラスでさらに行く先々で出会ってしまう。
これはもう腐れ縁とかそういう次元じゃない、呪いだ。
奴に確実に呪われている。

これがもし片思いの相手ならどこの少女漫画ですかありがとうございます状態だが、いかんせんお互いがお互いを嫌っているためにこんなの全然嬉しくない、吐きそう。うぇえ。


「俺お前に確実に呪われてるわ…嬉しくなくて吐きそう…どうせならもっと美人のお姉さん寄越せよ…」

「こ っ ち の 台 詞 だ !」


というかこんな奴と思考回路が同じなのが凄く嫌だ。
私だってもっとイケメンとがいいわ!

だいたいどうしてこんな関係になったのかというと二年前、高校を入学してすぐにあったグループ内での自己紹介に原因があるのだ。
このおかげでクラス公認の犬猿の仲から学年公認の仲になってしまった。
先生方も呆れ顔で傍観する始末。

全部全部、あの日あの時あの場所であいつが“目玉焼きには蜂蜜だよな”なんてアホなことほざくからだ!

目玉焼きにはタバスコだろ!!!!!

それからの私達はことあるごと(きのこたけのこ戦争など)に衝突し、今に至るといるわけだ!

くだらない?
私達は真剣です!


「ああ!?お前猫のが絶対いいね!猫のが飼うのに適してる!」

「なに飼おうが私の勝手でしょ!蛇一択だろ」

「無理無理、俺蛇無理だから!」

「知るかよ!」


パターン08.犬猿男子  


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