リボーン同題SSまとめ(11/29〜12/5)
骸と綱吉、骸髑+10、綱→京+10、骸髑+10、骸髑←綱+10
【しめる】
買い物カゴには溢れんばかりのチョコが入っている。
「お前、この店の菓子全部買い占める気かよ」
ため息混じりに言えば、あいつはいつも通りの涼しい顔で「高級チョコだけですよ」と返してきた。
「…そっか」
カゴの奥底に入ってる駄菓子たちには、気付いていないフリをしてやろう。
【乳首】
「リボーンくんから貰ったイヤリングが小さくて…着け方分かりますか?」
彼女の手にあったのはけして彼女が知りえない装飾品。ため息混じりにそれの着ける箇所を言えば途端に真っ赤になる。
「言ったでしょう、男からの、」
「つ、着けたら、骸様は……嬉しい?」
「……それなりに」
【永遠の片想い】
淡いピンクの便箋に少し丸みのある文字で、見慣れた彼女の名前と、まだ見慣れぬ彼女の想い人の名前が並んでいる。
「結局、何も言えなかったなぁ」 彼女への手紙の時にだけ使うペンを握り、文字を綴る。
『君の花嫁姿は、世界で一番綺麗だと思う。』
心から、そう思うんだ。
【だ】
「クロームクローム、チョコが食べたいです」
「一日三個までです」
「仕事疲れました食べないと死にます」
「我慢してください」
「それなら君を抱きしめて仕事します」
「駄目です。ほら、頑張りましょう?」
「リボーン、あれはどう見ても…」
「駄々っ子とその母親だな」
【風物詩】
毎年同じような景色を見るお陰で、これを見る度にああ冬だなと思うようになったほどだ。
「いい加減、困らない?」
「どうして?」
微笑みを浮かべながら首を傾げる彼女の部屋には、これでもかと花が置かれている。ポケットにある小包みに触れながら、勝てないなぁと溜め息を漏らした。