小説 | ナノ
リボーン同題SSまとめ(11/22〜11/28)

雲髑、骸→髑前提の骸と綱、雲髑、雲ピン前提の雲雀と了平、犬髑、骸髑


【ダーリン】
彼にぎゅっと抱きついてみた。
「え?」
「わ、私が、誰より」
「何?」
「い、一番……」
「うん、一番だけど、急にどうしたの?」
「だ……だっちゃ」
「……よそ見する気はないから安心しな」
「う、うんっ」
(あの馬鹿兄は何の入れ知恵を……)


【オペラ】
「所詮、醜い怪人でしかなかったんでしょうか」
昨日までの荒れ具合が嘘のように骸は静かに佇んでいる。
「醜くない人間なんていないんじゃないか?」
「いますよ」
彼の視線の先には、真っ白なドレスに身を包み微笑む彼の想い人がいた。


【痛】
「恭弥、動いちゃだめ」
「早くして」
ガーゼを押さえるテープが剥がれないように押さえると彼は少し顔をしかめた。
「…何」
「貴方でも痛みを感じるのね」
「君は僕を何だと思ってたの」
「ヒーロー?」
「ふうん、じゃあ君がお姫様だね」
「え…あ、ありがと」


【陽】
「雲雀!酒持ってきたぞ!」
この男が来る度に静寂が崩れ落ちる。暑苦しい太陽とは正に彼のことだろう。煩わしくも陽が無ければ四季が崩れるから仕方ない。そういう理論で喉元のため息を飲み込む。
「そうだ、さっきそこでこっぱちと会ったんだが上手くいってるのか?」
前言撤回。


【犬】
「おいブス女!」
本から顔をあげると犬が拳を向けていた。
「手、出せ!」
首を傾げて手を差し出すと拳から小さな光る物が落ちた。
「お花の、ヘアピン?」
「が、ガムのオマケで、お前に押し付けただけだかんな!」
「ありがとう、犬」
手に握ったそれはほんのり温かった。


【葛藤】
きっと僕のため一番いい格好をと考えた結果だろう。しかしこれは駄目だろう。もちろん個人的には大歓迎も大歓迎なのだが、うん。
「この格好、変?」
「とても可愛らしいですしかし今日は寒いですから僕のコートを貸すので着てください」
他の輩に彼女の絶対領域など見せるものか!

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -