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「戦おうじゃない、ユカリちゃん?」
大きな殺気を放って言う草忍。
怖い、怖いけど…。 でもこんなものに負けてはいられない。
私は、戦う
「!」
草忍の舌が何メートルも伸びてきた。 私はそれをよけてクナイを投げる。
クナイが相手に効かないのは分かってた。
だけどクナイは少しでも気をとらせるため。
本当の目的は―――…
「水遁・龍斬!」
「!」
後ろに回って隙をついて攻撃するのが目的だったのだ。
少しの隙が相手に出来たため、私は術を発動した。 そして更に術を加える。
「花の舞・鈴蘭!」
水によってできた龍に花の舞・鈴蘭を加える。
そして…
ブシャアァアア
その龍は草忍へ猛スピードで走って斬ったのだ、水で草忍を。
更に花の舞・鈴蘭には毒効果があるため斬られた段階でかなり大ダメージを喰らわせたはず。 しかも透凜眼のおかげで自分の動きも素速くなったためなおさらだ。
「はぁ…はぁ…」
「(すげぇ…これがユカリの…俺達と同じ下忍の力か?)」
「(これがユカリ…?)」
だけどこの組み合わせはチャクラ消耗が激しいのだ。
もともと透凜眼はかなりチャクラを消耗する。
だけどこれで敵を倒せたならそれでいいと思っていたし、何より今の攻撃でなら倒せただろうとこの場にいる誰もが思ったのだ。
だけど…
「!?」
確かに水龍が斬ったはずの場所に敵がいなかったのだ。
何で…?
あの水龍からどうやって抜け出せたの?
とその時、背後から声がする。
「フフ…さすが西条一族ね」
「!!」
その声は私が攻撃したはずの草忍のものだった。
草忍が私の背後にいたのだ。
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