微かな光 | ナノ

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無事第一試験を突破した私達。



そしてすぐに第二試験は行われるため、
第二試験監督のみたらしアンコさんに着いて行った。





「え、ここが次の試験会場?」



着いたのはかなり薄気味悪い森。

どうやら死の森と言うらしい。
…うわぁ、名前からして怖い。


そんなことを思っていると、試験官がこの試験についての説明をしていく。


説明された内容は、かなり過酷なものだった。



まず第二試験では巻物を争って極限のサバイバルに挑むらしい。

第一試験合格チームが26チーム、
なので半分の13チームには“天の書”が、もう半分には“地の書”が渡される。


その2つの巻物・天地両方の書を持って合格地点の中央の塔までチーム全員で行かなければならない。

じゃなければ失格になってしまうからだ。



つまり……




「半分のチームは確実に落ちる…」



そういうことだ。
だって天地両方、つまり自分達が持っていない巻物は奪わなければならないのだから。


更に期限は5日間。
自給自足の…これこそ本当のサバイバルである。


そして試験官から一言。





「最後にアドバイスを一言ーーー死ぬな!」




その言葉で一気に緊張感が走った。

おそらくこの場にいる全員がそうだろう。


その後、少し経つと私達第7班は天の書を受け取り、そしてーー…。





「これより第二の試験!開始!」





今、第二試験が始まったーー…







始まってすぐ、森を歩いていると誰のものかも分からない悲鳴が聞こえた。




「……今の人の悲鳴よね!?」

「…なんかちょっと緊張してきた…」



どうやらそれにはサクラもサスケくんも気づいたようだ。

だんだんとみんな緊張していくのが分かる。


そんな中、ナルトがトイレのために少し奥の方に行った。

…さすがに私達の前ではしてほしくないからね。


そしてナルトはすぐに戻って来たのだけれどーーー…



「あーすっげー出た〜、すっきりー!」



何だか違和感。

そう思い、じっとナルトの方を見るとあることが分かった。


私はそのナルトにクナイを投げようとした、けどその前にサスケくんが殴っていたのだ。




「本物のナルトはどこだ!」



サスケくんもそれに気づいていた。






そう、だってこのナルト





手裏剣のホルスターが左脚についている。ナルトは右利きなのに。





更に先ほどナルトが調子に乗りすぎたため、試験官に傷を負わされた。
なのにこのナルトにはそれがない。





つまりこのナルトは




偽者なのだから





「アンラッキー!バレちゃあ仕方ねぇ!
巻物持ってんのは誰だ!?」




ボンッと変化を解いて姿を見せたのは雨隠れの額宛てをした男。



何とかこの場は回避でき、ナルトも無事だったけど…

本当にこの試験は気が抜けない。




そのため、サスケくんがもし今回のようにはぐれてしまった時のために合言葉を作ったのだ。

…近くの土から何か気配を感じながら。


その合言葉はかなり長く、サクラやサスケくんは覚えたようだけど
……覚えられたかなぁ、私。




しかしその直後、


かなりの強風が私達を襲ったのだ。






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