日常編 | ナノ



「ツナ!ツナ!おはよう!」

「ん、杏…?…え、杏何で俺の部屋に!?」




私は今ツナの部屋にいる。
ツナの部屋に入った時はまだツナは寝ていたけど私の声で起きたようだ。

部屋に入ったのは確かにちょっと悪かったけど、でも今は嬉しくて顔がにやける。



「あ、ごめん…。奈々さんにツナを起こしてきてって言われて…」

「いや、大丈夫だよ!それより杏何か嬉しそうだね?それに制服…」



そう、ツナの言う通り私の今の服装は並盛中の制服だ。

その理由は…



「うんっ!今日から並盛中に転入するの、すごく楽しみ!」




今日から私は並盛中学校に通うからだ。

うわー、ほんと楽しみ!



そう言って沢田家で朝を過ごし、ツナと一緒に学校に向かっていった。









「ふー緊張するなぁ…」



あの後ツナは自分のクラスに行き、私は転入生だから職員室に行った。

どうやら私は1年A組らしい。
ああ、でもツナのクラス聞くの忘れちゃった…。


そんなことを思いながら担任の先生について行くと、1-Aの教室の前についた。




「じゃあ柚木は俺が名前呼んだら入ってこいよ」

「はいっ!」



そう言って先生は教室に入った。

うわぁ、また緊張してきた…!
大勢の前に立つの慣れてないからなぁ 。




「柚木、入ってきてくれ!」




ガラッ



先生に呼ばれたので、扉の音を立てていよいよ教室に入る。




「えっと、柚木杏です!よ、よろしくお願いします!」



入ってすぐに自己紹介をした。
だけど上手く言えなかったしちょっと噛んじゃった…。すごく恥ずかしい。

クラス中シーンとしている。
ど、どうしよう…。


だけど実際クラスメートのみんなは私の思っている事と反し、



「(恥ずかしがってるとか可愛い!)」
「(妹にしたい…!)」



などと思っていたことは私は知らなかった。



「杏!?」



その時、聞き覚えのある声で名前を呼ばれた。
その声がした方を見るとそこには…。



「えっ、ツナ!?」



その声の主はツナだった。

ってことは、ツナと同じクラス!?



「ツナも同じクラスだったんだ!嬉しい!良かった、学校でもよろしくね!」

「え、あ、うん!(嬉しいけど周りの視線、なんか痛い…)」



良かったぁ、ツナと一緒で。


嬉しそうな杏の一方、ツナは周りの視線を気にしながらこの場は終わった。



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