日常編 | ナノ



爆発してしまう、そんなときにランボくんが10年バズーカを出した。

それがイーピンちゃんに当たってそこにいたのは…



「何で?何で出前の途中のはずなのに屋根の上にいんのかな?」



おそらく10年後のイーピンちゃんだろう。

何故かラーメンを持っていて、だけどすごく女の子らしくて可愛い。


「いけない、ラーメンのびちゃうわ。川平のおじさんうるさいのよねー」

「日本語ペラペラ!」



時計を見て時間を気にしているイーピンちゃんにそれにかなり驚いているツナ。

みんな驚いているが、一番驚いているのはツナだろう。
現にイーピンちゃんにツッコんでるしね。



「あ…沢田さんだ!それに…!?」



そう言いながらイーピンちゃんは私を見る。
そしてものすごく視線を感じた。

そう思っているうちにイーピンちゃんは私に近づいてくる。




「杏さんっ!!」

「!」



目の前まで来たイーピンちゃんに名前を呼ばれたと同時に抱きしめられた。

何だろう、この感動の再開みたいな感じ。
それにイーピンちゃん持ってたラーメン落としたよ!
大丈夫かな…?

そうは思ったけどそれを言える雰囲気ではない。




「杏さん…どうして…」

「…イーピンちゃん?」



一体どうしたんだろう。

何で…何でそんなに辛そうなの?


そんな時、さっきまで泣いていたランボくんが泣き止んで私達に近づいてきたのだ。



「コラー!!杏に抱きつくな!
しっぽ頭どこ行きやがったー!」

「はぐっ!」



するとイーピンちゃんはランボくんを見てかなり驚きの声を出し、私から離れていった。



「ブロッコリーの…化け物…!!ああ!頭が!!」

「?イーピンちゃん?」



頭を抱えて苦しそうにするイーピンちゃん。

どうしたんだろう、そう思ったのは束の間。
イーピンちゃんの額には爆弾(箇子時限超爆)のカウントダウンが…!

どうやらイーピンちゃんは、箇子時限超爆はやめるためにキーワードと共に封印してもらってたのだがおそらく封印のキーワードが"ブロッコリーの化け物"だったのだろう…。



「みんな逃げろ〜!今ならまだ間に…」



ツナがみんなに声をかけて逃げようとした時にはもう遅く、イーピンちゃんは爆発していたのだ。



この爆発を食らってもみんな無事だったが、これはかなりの威力だ。


それからすぐに元のイーピンちゃんに戻ったけれど周りは爆発を受けてボロボロだった。





…それにしても何であの時のイーピンちゃんはあんなに辛そうだったんだろ…。



10年後の私が何かしたのかな…?



私の頭の中はその疑問でいっぱいだった。



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